エンドウの花。2007年2月13日
生協からの帰り道、桐ヶ丘団地の家庭菜園にエンドウが咲いていた。住人が生け垣脇の細長い空き地を勝手に耕したものだ。
エンドウに空豆、豆類の花は子供の頃から大好きだ。花の後、実の入った莢を見つけた時も楽しい。そんな昔の事を思い出しながら車椅子を押して行くと、信号の向こうに小次郎ちゃんが見えた。
小次郎ちゃんとお母さんは青信号に変わるのを待っていてくれた。
大きなワン公はゆったりしていて良い。撫でていると心地良くなる。
「ラッキーの絵はもうすぐ出来ます。良く知っている子なので、思い入れが強くてなかなか完成しません。」と絵のこと等を話して、小次郎ちゃん達と別れた。
ペットに触れるとヒーリング効果がある。母は家に着くまで気持ち良さそうだった。
午後、12チャンネルのお昼の映画に入れて、ラッキーの絵を描いた。
映画は「アバウト・ア・ボーイ」2002年。イギリス映画と思っていたらアメリカ映画だった。
主人公は親の印税で遊んで暮らしている中年寸前の独身男。自堕落というほどてもないが、まじめでもない。興味はいかに気楽に女と遊ぶ事だけ。ある時、シングルマザーと遊んでみて、その気楽さに味を占め、子持ちを装ってシングルマザーをハントし始める。
しかし、思い通りには行かず、12歳の少年とベジタリアンのヒッピー崩れの母親と奇妙な関係に陥ってしまった。一見ハートウォーミング風なのにブラックなエスプリが貫いていて、ドライに心地良い。つい面白くて、仕事を止めて見入ってしまった。
昨日は池袋世界堂にアルシュのボードを買いに行った。
アルシュはフランスの高級水彩用紙である。岩のような堅牢な紙質が気に入っているが、希望の荒目がないので、中目のアルシユにしようか迷った。
すると、横から若い女が割り込んで来たので私は横にどいた。女はどっかとボードの前にしゃがみ込み、いつまでも動かない。私は手にしたアルシュを戻そうと「すみませんが・・・」と言ったが知らん顔だ。仕方がないので強引に女の脇からボードを戻した。
最近、絵描き達と付き合わなくなったので、忘れていたが、時折、そのような自己中絵描きがいる。何でも自分が一番で人の事は考えない。ふいに、そんな事を思い出して、今の気楽さは良いなと思った。
アメリカの女流画家ジョージア・オキーフはサンタフェの郊外の砂漠の中のアトリエで孤高に描いていた。その気持ちが今は少し分かる。
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