時代も人も変わり行く。2007年3月15日
自然公園を散歩していると、小学生の頃の唱歌を口ずさんでしまう。昔の歌詞は自然を描写したものが多く、風景とピッタリ馴染む。
今日も寒く、老人の散歩は少なかった。行きがけの緑道公園で会った顔馴染みに公園で再会したので、「遠くまでお出かけのようで、何かありましたか。」と聞くと、公園仲間の一人が倒れ、見舞いに行ったようだ。この公園の老人たちは母も含め、危うい毎日を一歩一歩行く者が多い。
11時帰宅を目標に10時に古民家を出て駅前へ行った。
魚屋に寄るとスケトウダラと玄海もののアジの良い品があったので買った。それから、高架下のビバ・ホームで小鳥の餌の5キロ入りを買った。
床屋さんの前を通ると、主人がいたので立ち話をした。長く危篤状態だったお父さんが昨日の午後3時に亡くなったようだ。母と同じ歳で、元気な頃は私の調髪は総て任せていた。剃刀使いの名人で、実に軽やかに剃ってもらえた。調髪が今の二代目に変わったのは10年程前からである。
最後の様子を聞きながら、時代の変遷を感じた。古い者が去って行くのは仕方が無いが、やはり寂しい。
「次はこちらの番ですよ。」と車椅子の母を指差すと、「また、そんなことを言って。」と主人は微笑んでいた。
それから、先日納品したラッキーの絵の評判がとても良いと言った話になった。絵の右手に亡くなったお父さん夫妻と私たちも描いてある。その登場人物たちの顔ぶれはこれから次々と変わって行くのだろう。
帰り道、緑道公園で散歩中の今戸屋さんのコーギーのコーちゃんにあった。コーちゃんは駆け寄って来て、短い後ろ足で立ち母と私に戯れついた。そうやって遊んでいると、厭なことを忘れてしまう。最近、新しい人との出会いは少ないが、動物達とは沢山知り合いになった。
帰りに北赤羽駅前のライフに回り、キリスト教用の香典袋を買った。花模様の上に花代と記して、仏式と比べるとお洒落である。身内だけの密葬で済ませると聞いているので、受け取ってもらえるかどうか分からないが、明日に届けようと思う。
そんな訳で帰宅は予定より伸び、12時を過ぎていた。
昼食前に仏壇に灯明を上げて、故人の冥福を祈った。昨日の亡くなった頃、私はアメリカの野球映画を見ていたことを思い出した。爽やかな結末であったが、故人の最期もそうであったかもしれない。
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