彼岸中日。2007年3月21日
今日は彼岸の中日。緑道公園脇の墓地は墓参で賑わい、線香の香りが公園まで漂っていた。まだ冬枯れの風景に墓石の間の色とりどりの供花が華やかである。桜広場の桜開花はまだだが、桜祭りの準備をしていた。
茅葺き屋根の燻蒸で休館していた自然公園の古民家は今日は開館していて、広葉樹チップの煙りの甘い香りが残っていた。いつものように土間の上がりかまちに腰かけると、冷たい板の間が心地良い。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、今日は汗ばむように暖かい。
毎日、過去の日記をブログに転載しているので、去年の今頃の母の体調の事がよく分かる。
初夏から秋にかけての体調低下は著しく、今年の春を母は迎えられないと思っていた。しかし今は、胃潰瘍が治癒したおかげで元気になってくれた。この分では猛暑の夏も乗り越えてくれそうだ。しかし、現実には肝臓ガンの腫瘍マーカーが高く、この対処は容易でない。
先日、古い知人に会った。その人の母親は96歳で介護施設に入所している。数年前、乳がんの末期と診断され、今は腫瘍の一部が皮膚を突き破る程に増大したが痛みもなく健在である。老人のガンは壮年とは全く違う動きをするようだ。もし、母も同じようにガンが緩慢に進むのなら、ガンと共存しながら天寿を全うするかもしれない。
それでも、確実に老いは進む。以前の母の声は大きかったが、今は小さく、車椅子を押しながらの会話は難しくなった。だからいつでも、急変の覚悟だけはしている。
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