気がつけば桜満開。2007年3月29日
桜並木の新しい公園には、高齢化社会を見据えて健康器具が設置してある。
その中に背骨ベンチと名付けられた背もたれが丸く作られたベンチがあり、胸を反らす運動をする。やってみると意外に体が固くなっていることに気付く。
今日は更に鉄棒にぶら下がってみた。以前は軽く20回は出来たのに、10センチ程、やっと体が持ち上がっただけだった。長い間、懸垂運動をまったくしていなかったのと、体重が増えたのが原因だ。これからは散歩の都度、二つをやることにした。
桜並木は今日の暖かさで一気に満開になった。
東京北社会保険病院前の横断歩道からは、左右に広々とした花のトンネルが見渡せる。車が少ないこの横断歩道は、東京一心地良い横断歩道だと思っている。
桜を見上げていると、去年、一昨年、10年前の満開の桜を昨日のことのように思い出す。その思い出の中の人たちは既に亡くなったり、消息が分からなくなった。それは侘しいことなのに、何故か私は清々しい潔さを感じる。それは昼間の誰もいない部屋で静かにセンチメンタルな音楽を聞いている感じに似ている。
自然公園の石垣で、母はいつものように青トカゲを探していた。
トカゲたちは虫取りへ出かけているようで、留守番の一匹がいただけだ。石垣で、のんびりしていると春休みの子供たちに捕まってしまうので、トカゲはいない方が、私は心穏やかでいられる。
昔の子供たちは、トンボやカエルやトカゲたちを玩具にして殺していた。その残酷な遊びの中で、子供たちは生命の大切さを学び、優しい大人へ成長して行った。
殺戮を経験せずに優しい大人に成長出来れば良いのだが、何故か上手く行かない。だから、トカゲを追いかけている子供たちを見ると複雑な気持ちになる。
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