決断力のない買い物。2007年3月8日
2週間毎の定期診察に、母を川向こうの浮間生協浮間診療所へ連れて行った。
風邪が流行っていて、いつもの倍は年寄りたちで混んでいた。待ち時間は30分。あちこちで咳がするので、風邪予防に絶えず母にお茶を飲ませた。
診察の前に、前回の採血の結果を聞いた。貧血はなく鉄分も十分で問題はない。三食、プルーンを食べさせていた成果だろう。聴診では呼吸器の問題が指摘されたが、それは若い頃の肋膜炎の後遺症で、気にする程の事はないようだ。結局、支払いが終ったのは11時過ぎだった。
素晴らしい快晴である。新河岸川を巨大な箱船を二隻のタグボートが前後に挟んで下って行った。箱船の船腹は水面から50センチ程見えるだけだが、水中に4メートル程が隠れている。相当に重い荷が積んであるのだろう。大きな波が立ち、川岸にポチャポチャと打ち付けた。海育ちの私にはタグボートのディーゼル音と波音は懐かしい。橋の上に立ち止まると、「懐かしい音ね。」と母も聞き入っていた。
郵便局へ寄った。外へ出ると近くの物陰に顔見知りの牧羊犬が繋がれていた。白黒の毛足が長い頭の良い子だ。母と相手をしていたが、本人は買い主から捨てられたと思っているようで、心配そうに郵便局の出口を気にしていた。
駅前へ行き、昼食の買い物をした。母に毎日、ガン再発予防に舞茸を200グラム煎じて飲ませている。舞茸100グラム98円のパックは山積みになっていて、おばさんがかき回して品定めしていた。少し待ったが終わりそうにないので、横から手を伸ばし適当に4パックを買い物かごに放り込んだ。
暖冬で赤ちゃんの頭程のフロッコリーが1個100円。安いので二つ買った。他に厚揚げと小岩井農場の牛乳を買ってレジへ行った。舞茸の売り場を振り返ると、おばさんは1個選ぶのに決断がつかないようで、まだ品定めを続けていた。
帰りは師団坂を上り、星美学園の入り口で母の写真を撮った。兄への葉書に入れる写真だが、傍らに母校にてと書いたら兄が驚くだろう、と母は冗談を言った。
その後、東京北社会保険病院の裏口から庭を抜け、桜並木へ下った。下の公園がいよいよ3月25日オープンと張り紙がしてある。これでどうにか花見に間に合いそうだ。
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