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2007年4月28日 (土)

葉桜の木漏れ日の道宴の跡 2007年4月10日

玄関ホールで、同じ建物に住む若い母親が母に挨拶した。母親の傍らを、二つ程の男の子がしっかりと歩いている。半年前までは乳母車に乗って、幼稚園へ行くお兄ちゃんを見送っていたのに、子供の成長は早い。

桜並木の公園の背骨ベンチでいつものように背中をそらすストレッチをした。この新設の公園は高齢化社会を考慮して作られていて、体力強化用の器具が多く設置してある。
その後、鉄棒にぶら下がると、今日は楽に体が持ち上がった。これからも毎日続けて、10回くらいは懸垂ができるようになりたい。次に平行棒で腕立てをするが、こちらは衰えていない。それは車椅子押しで同じ筋肉を使っているからかもしれない。

好天にも関わらず、自然公園は静かだった。銀行があるので長居せずに、すぐに公園を出た。途中、赤羽台団地を抜けると、薄緑の八重桜御衣光が満開である。珍しい桜としてNHKニュースで取り上げていたが、赤羽にあることを知る人は少ない。

高架下の通路脇に母を置いて銀行へ行った。
銀行は空いていて、待ち時間なしで金を下ろせた。それから商店街へ回り1,8リットル入りの赤葡萄酒2パックと清酒1パックを買った。
急いで、母のいる通路へ戻ると、母は通行人を楽しそうに眺めていた。外で見る母は若い頃のように陽気で、楽しそうだ。しかし、家では老いが目立つ。今朝出かける前に、母は下着を繕っていた。今では針仕事は私の方が上手であるが、自分の衣服だけは母は頑として自分で繕っている。眼鏡をずりおとしそうにしながら、針を運んでいる姿を眺めていると、年を取ったなと寂しくなった。

ビバホームでトイレ用品を買った。レジに老夫婦が並んでいる。商品を満載した買い物かごは妻が一人で持ち、レジか終わると彼女は一人で買い物袋に移し替えた。その間、夫は手伝う事もなく、ぼんやり回りを眺めている。夫はいかにも、粗大ゴミの濡れ落ち葉状態である。詰め替えが終わった妻は、煩わしそうに夫をせきたてて帰って行った。彼らがもし50代だったら、即熟年離婚に至るのかもしれない。

葉桜の木漏れ日の道宴の跡

緑道公園も桜並木も桜が舞っていた。帰り着くと、玄関先で体について来た桜の花びらが舞い落ちた。眼下の新河岸川にも、桜の花弁が見事な縞模様を作って流れていた。桜の季節は猛スピードで過ぎて、次は新緑。さて、その頃生活は大丈夫かどうか。

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