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2007年4月29日 (日)

変わらないことは素晴らしい。2007年4月12日

今日の自然公園で、弱った鳩が草むらにうずくまっていた。哀れに思った母は鳩の前に餌を置くように言ったが、私はそうしなかった。助けても死を僅かに先延ばしにするだけだ。野生らしく、静かに死を受け入れようとしている鳩を、そのままそっとして置きたかった。

古民家の係は殆ど入れ替わったが、今日は以前からいるWさんがいた。
「顔馴染みの方に会いますと、ホッとします。」と母はWさんと話していた。その間、私は久しぶりに座敷に上がり天井を眺めた。この天井も、建物も、私が生きている間は変化がないだろう。変わらないことは素晴らしい。

30年間使っていた電子レンジが壊れた。基幹部品はびくともしていなくいが、電子部品一つが壊れてしまった。人に当てはめると、心臓も足腰も元気なのに、脳梗塞を起こして歩けなくなったようなものだ。

最初の異常は、スイッチを入れるとセットしていないオーブン用の電熱部に電流が流れ200度の高温になった。そしてラップが焼き付いた食器は捨てることになった。
今日は昼食の準備中に過電流が流れ、ブレーカーが作動して電気が消えた。このままでは事故につながりそうで使う事は出来ない。電子レンジは必需品である。仕方なく、昼食後、池袋ビックカメラへ電子レンジを買いに出かけた。
電子レンジはどれも安いが、ゆとりがないので、1万を少し切るナショナル製品を選んだ。そして、持参した背負子にくくり付けて担いで帰った。大きな箱を背負っているので、町中でも電車の中でも、大勢に振り返られた。

帰ってからは置き場所作りに忙殺された。古いレンジより小さいが、横幅が長く、今まで置いていた台におけない。8時頃までかかって台を作り替え、セットしてスイッチを入れると大きな音をたてて作動した。この新レンジと比べると30年前の製品の方が音は小さい。内張りも台もステンレスとホーロー引きで堅牢そのもので、どこも痛んでいない。旧レンジの値段は15万だった。
旧レンジは30年間毎日、使い馴染んでいた品なので、廃棄しなければならないことが辛かった。買った日のこと、一緒に暮らした女とクッキーを作ったこと、多くの思い出が走馬灯のように蘇った。しかし、変化は受け入れなくてはならない。

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