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2007年4月30日 (月)

作品展のハシゴをした。2007年4月18日

昨日の午後、作品展のハシゴをした。
始めに日本橋三越美術サロンで挽きもの作家佐竹氏の作品展へ出かけた。三越へ行くのは、同じ美術サロンで作品展をした漆作家中島氏以来4年ぶりである。
赤羽駅で埼京線から高崎線へ乗り換え終点上野駅下車。銀座線に乗り換えるのに一旦2階の陸橋上に上がる。陸橋上の広大な広場の向こうに見える上野公園の新緑が美しい。エスカレーターを2台乗り換えて地下に降りると見慣れた地下鉄銀座線の改札口。最近、スイカカードで乗り換えが利くので大変便利である。

下車した地下鉄三越前の乗降客は小金持のおばさんが多い。日本橋三越では食品以外買いたい品は殆どない。たとえば、三越のGパンはアイロンの折り目が入っていそうで、若者で買いに行く者はいないだろう。だから、客は中年以上ばかりで若者とは殆ど出会わない。

階段を6階まで駆け上がり、会場に着くと佐竹氏は接客中であった。その間、作品を拝見した。作品は以前より深みを増し、氏の勉強熱心な性格が出ていて好感が持てた。
「先生、お久しぶりです。」北陸なまりの声に振り返ると、氏の素朴な笑顔があった。いつも普段着で母の車椅子を押している私の姿からは想像もできないだろうが、きちんとスーツを着た私は、公の場では先生と呼ばれている。先生と呼ばれる事を嫌がる絵描きや文化人は多いが、私はまったく気にしない。相手の名前を忘れた時、「先生」は実に好都合な敬称で、白状すると私もそのように使わせてもらっている。
佐竹氏は北陸の山中温泉近くに工房を構える二代目の根っからの挽きもの師で、木地作りの腕はかなりのものだ。最近は認められて芸大の講師も務めている。丁度、会場にいた氏のデザイナーの知人を交えて雑談し、すぐに次の銀座の作品展へ向かった。

地下鉄銀座線京橋駅で下車して銀座1丁目の知人の作品展会場へ行った。
5年ぶりに会う知人の話をしばらく聞いた。彼女は以前は情熱的な絵描きだったが、老後の生活設計が出来たとかで、すっかり角が取れ、作品同様可もなく不可もないつまらない作家に変わっていた。アーティストは生活が安逸に流れると作品も凡庸になる。
6時前に辞して、外に出ると寒い雨で銀座通りは人影が少なかった。天気が良ければ銀ブラしたいところだが、真っすぐに有楽町駅へ向かい帰宅した。

いつものことだが、繁華街に出るとひどく気疲れする。それは、出会う人たちが防御姿勢で身構えているからかもしれない。いつも、自然体の老人を相手にして穏やかな毎日にいると、そのような人たちは酷く疲れる。

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