疲労気味の母に強壮ドリンクが効いた。07年5月18日
午前4時に母に起こされた。昨夜から一睡も出来ず体がフラフラすると訴える。以前処方してもらった軽い安定剤を飲ませ、少しでも眠るように言った。
私も母の相手をしている内に頭が冴え、二度寝が出来ない。朝刊を読み、テレビを点け時間を過ごしたが、頭の芯がいつまでもずしりと重い。
7時頃、母の様子を見に行くと、まだ眠れないと辛そうだ。更に声が枯れて気分が悪いと訴える。風邪を引いたのかと熱を計ったが平熱。血圧はやや高いが、いつもの範囲内。気管を滑らかにさせるムコダインを飲ませ、カリン酒をゆっくり嘗めるように言っておいた。
いつもより1時間遅く、8時に朝食にした。最近、母は毎晩熟睡しているので、寝だめが効いて眠れなかったのかもしれない。不眠による体のこわばりをほぐす為に、9時半に葛根湯を飲ませた。葛根湯は全身の筋肉を和らげる働きがあり、気分も好転するはずである。
10時、疲れているから休むと渋る母をせき立てて、散歩へ連れ出した。陽光を浴びるのは不眠症にとても有効である。ただ、自然公園は止め、赤羽駅前での買い物だけにした。
住まいを出て直ぐ、環八の歩道で大型犬の小次郎ちゃんたちに会った。神経を病んでいる母にペットは好都合である。温厚な小次郎ちゃんに触れたり話しかけたりしている内に、母の表情が明るくなった。別れた後、「外に出て良かったね。」と母は言った。
赤羽駅高架下のアルガードに母を置いて、銀行へ行き、それから薬局で安売りの強壮ドリンク剤を2本買って戻った。
「3千円したドリンク剤だから、よく効くよ。」と母に飲ませた。母は暗示にかかりやすく「何だか、元気が出たみたい」と喜んでいた。ドリンク剤の本当の値段は5百円である。
帰り道、緑道公園で休んだ。緑道公園入り口の小さな広場は人通りが少なく静かだ。今日は5月の爽やかな風が吹き抜け更に心地良かった。休んだ後、牛乳を買いに生協へ足を伸ばしたかったが、母の体調を考え直ぐに帰ることにした。
真っすぐ帰る、と母に言うと、生協に回ってもかまわないと言う。母は我がままで、私に気遣ったりはしないので、それは本音である。
生協へ行く道、疲労で無口だった母がよく喋っていた。枯れていた声もいつもの調子に戻っている。どうやら本当にドリンク剤が効いたようだ。
昼食後、母はベットに横になったが、眠れなかった。しかし、顔色は良く元気である。やはり、昨夜の不眠は寝だめの所為であったようだ。
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