剣先イカでイカソーメン。07年5月24日
朝、川向こうの生協浮間診療所へ睡眠薬のレンドルミンと骨粗相症の薬フォサマックの処方箋を貰いに行った。共に2週間分の処方が限度なので、無くなる前に貰いに行っている。
川向こうは旧工場地帯で、車が多い荒涼とした地域である。それで、診療所行きは後味が悪くならないように、散歩前に済ませることにしている。
今日も朝から暑い。処方箋を貰っての帰り、新河岸川に架かる浮間橋に爽やかな川風が吹いていた。立ち止まって川面を眺めていると「大堂津を思い出す。」と車椅子の母が言った。それは私も同じで、キラキラと光る川面は、昭和30年頃の大堂津の細田川に似ている。とは言っても、細田川の清流とは比べられない。しかし、工場排水で汚れていた昔と比べると、新河岸川は綺麗になった。沿岸に多かった工場群の殆どが移転してしまい、下水も整備されて、魚も戻って来た。そして、工場跡地にはマンションが次々と建った。
私の住まいも、赤羽に引っ越して来た35年前は工場だった。13階の住まいから眺めると、今もあちこちでマンション建設中である。おかげで、近年の戸田の花火大会は随分見づらくなった。
☆左サイド写真日記へ1枚掲載
浮間橋から、いつもの散歩コースへ向かった。御諏訪神社の坂を上ると、静かで緑豊かな別天地に変化する。桜並木の薬局で薬を処方してもらい、東京北社会保険病院下の公園で母を歩かせた。自然公園と比べると巨木が多く深い緑陰が涼しい。更に暑くなったら、歩くのはこちらで済ませようと思っている。
午後は床屋さんへ出かけた。頭をあたってもらっていると、近所の人が来て、釣りの成果だとマルイカを沢山置いて行った。房総では今が旬のようだ。
帰りがけ、「どうぞ、持って行って下さい。」と主人からマルイカをお裾分けして貰った。
帰宅して調べると、マルイカは九州で言う剣先イカのことだった。九州では干して、最高級のスルメにする。さっそく皮を剥ぎ、イカソーメンにして食べた。甘味があり、程よく柔らかくて極めて美味い。母用は、腹具合を用心して、軽く湯引きして芥子酢みそ和えにした。
イカとネギの酢みそ和えは好物だが、東京には美味い青ネギがない。酢みそに使っていた青ネギは万能ネギともワケギとも違い、太くて柔らかくて濃厚な旨味がある。
散歩帰りに通る桐ヶ丘団地の家庭菜園にはその青ネギが今盛りだ。多分、西日本出身の人が作っているのだろう。郷里大堂津では、持ち主の好意で近所の畑のネギは自由に採って良かった。しかし、東京ではそうはいかない。「美味しそうな青ネギだね。」と、母と話しながらいつも通り過ぎる。
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