惚け防止に昔の映画を見せている。07年5月25日
3時に目覚めトイレに行った。外を見ると雨が降り出したようだ。いつもは二度寝できないが、雨の日は寝付きが良い。6時半に目覚め、雑用、食事を済ませた。
まだ、眠り足らず気怠いので再度横になってNHKを見ていた。
いつの間にか寝入っていて、「マサキさん。マサキさん。」と呼ぶ声で目覚めた。呼んでいたのは朝の連続ドラマ「どんど晴れ」の台詞で、旅館の息子の名前が、私と同名のマサキである。ちなみに母は敬称は付けず、「マサキ」か「マー」の呼び捨てである。
雨の日はいつまでも眠く、散歩へ出るのが億劫になる。1日中眠り続けていられたら、どんなに幸せだろう。大昔、雨の日は巣穴に籠って外に出かけなかった祖先の記憶がまだ残っているようだ。
外は久しぶりに強い雨で、車椅子の雨具から雨水が染みると母は訴えた。私も、蒸れるのが厭でオバーズボンをはかなかったので、ズボンのポケットの財布がグショグショに濡れてしまった。
自然公園は誰もいなかった。アシ池へカルガモを見に行くと、3日前の6羽から4羽に減っていた。あと、10日もすればヒナは巣立てるので、親カモは頑張って欲しい。
古民家の庭はぬかるんでいるので、中に入らず直ぐに帰った。
午後は、昨日ツタヤから届いたDVDの「雨月物語」を母に見せた。上田秋成原作を昭和28年に溝口健二監督で映画化し、ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を取った名作である。お姫様の怨霊役、京まち子の日本的な様式美がとても良かった。戦後間もない映画なのに、美術もストーリーも素晴らしく、今見ても古さをまったく感じない。
私は仕事をしながら、同時に届いた「警察日記」を飛ばしながら見た。こちらは昭和30年の作品で、磐梯山近くの町が舞台である。私が見たいのはその時代の風景で、木炭ガス発生器の台だけが後部に残っているボンネットバスや荷馬車が懐かしかった。
母に昔の映画をせっせと見せている。昔の記憶が蘇ることで、惚け防止や治療に有効らしい。その効果か、「雨月物語」を見終わった母は、能弁に昔の事を話し続けていた。
明日は天気が回復し黄砂が舞うと予報していた。あの国からは悪いものばかりやって来る。最近、歯科の入歯作りも中国へ発注するようで、歯科技工士の仕事が減ったと聞いた。印刷業界も安物は殆ど中国に発注している。何しろ紙代程の値段に印刷代金も含まれているのだから、国内中小印刷所は到底太刀打ち出来ない。
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