夏日に母は軽い熱中症を起こした。07年5月2日
今日も早出をした。早く散歩を済ませて、11時頃に帰宅すると後の仕事の組み立てが楽になる。しかし、早出では、顔馴染みの散歩中のわんこたちに会えないのが寂しい。
早朝は雨が降っていたが、出がけには止んでいた。日射しが無いと涼しくて楽だが、緑道公園辺りにさしかかると薄日が射してきた。日なたの濡れた地面からは湯気が立っている。ジャンバーに薄日が当たると熱気が籠り暑苦しい。すぐに脱いだが、ワイシャツ一枚だけでは少し涼しい。今頃の季節は着るものでいつも悩む。
髪が伸びて耳に当たるのが不愉快なので、午後は散髪へ行くことにした。母が通所リハビリを止めてから、午前中の散歩の後に再度出かけるのが億劫になり、4月は散髪へ行っていない。
自然公園には9時半に着いた。いつもなら、出かける時間である。おかげで知人たちとは殆ど会わず、さっと園内を一周して、生協で買い物して11時に帰った。
帰宅すると直ぐに、母はいつものようにベットに横になった。
洗濯をしてベランダに洗濯物を干しながら、母に話しかけたが返事が無い。様子を見ると好きなテレビも点けていない。「大丈夫なの。」と聞くと小声で気分が悪いと言う。そう言えば散歩の帰り道、いつもより口数が少なかった。
額を触ると少し熱い。体温を計ると37度でやや高め。朝からの様子では風邪ではない。朝、厚着して出かけたので、熱気が籠り軽い熱中症を起こしたのかもしれない。それが心配で、散歩途中、何度も「暑くないか。」と聞いたのに「平気。」と母は答えていた。老人は感覚が鈍く、暑さに気付かない事がよくある。熱中症に伴う水分不足もとても危険な事で、去年の入院騒ぎの時実感した。直ぐに十分な水で葛根湯を飲ませた。葛根湯は熱を発散させるので、熱中症にも効き目がある。
昼食の準備が終えた30分後、母の様子を見に行くと気分は治まったようで、いつものようにテレビを見ていた。母は暑さには極めて強く、去年までは暑さで弱ることは一度も無かった。最近の元気な姿に幻惑されていたが、今日の姿が93歳の母の本当の姿かもしれない。
昼食はいつものように食べてくれた。しかし、相変わらず声が小さく元気が無い。
散髪への出がけ、大丈夫かと念を押すと「大丈夫」と答えるので、気にかけながら出た。
床屋さんは空いていて、待合室の週刊誌を読み始めると直ぐに私の順番が来た。ゴールデンウイークは床屋さんは暇らしい。頭を当たってもらいながら、開け放った窓から通りのもの音が聞こえる。近所で挨拶を交わす声、子供が駆けて行く音、通り過ぎる女子高生達の楽しそうなお喋り、どれも生活感が溢れていて心地良い。目をつぶったまま、若い頃の十条でのアパート暮らしを懐かしく思い出した。
散髪の後、明日も散歩は早く切り上げたいので、駅前へ買い物へ出た。
今日の散歩で、自然公園の濡れた地面で車椅子のタイヤが泥だらけになった。そんな時、水道の蛇口に繋ぐホースがあると楽に洗い落せる。ビバホームに寄ってホースを1メートル買った。他に明日の食材と母の夏用のインド産スカーフを買った。赤い絹地に銀ラメが入った品である。帰宅して、スカーフを母に渡すと、早速明日はつけて出る、と喜んでいた。
笑顔を見ると少しホッとする。しかし母は、夕食後は早めにベットに横になった。やはり、疲れているようだ。この様子では、これからの猛暑を無事に乗り切れるか不安である。
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