行方不明の歯科医の消息。07年5月3日
先日、ふいに10年前から行方不明だった歯科医の友人のことを思い出した。
バブルの頃は商品取引で大成功して、自家用のヘリや飛行機を持っていた。それが、バブル崩壊とともに失敗を重ね、裏金融にまで手を出して我々の前から消えた。
大変腕の良い歯科医師だが、育ちの良さで騙されやすい。歯科医師の5人に一人は年収300万以下と言われている厳しい時代に上手く世渡りしてくれれば良いが、また、失敗しないかと友人達は心配していた。
彼が開院したバブル前、遠からず歯科医は余り始めて大変な時代が来る、と彼はよく話していた。彼が一攫千金に走ったのも、そんな将来への不安があったからだ。
これまで幾度か、彼の消息が分るのではとインターネット検索をしたがヒットしたことはない。しかし、今回は何故か心にかかるものがあった。もしかしてと、彼の名前を入れると東京近郊の新設の歯科医院のホームページがヒットした。彼は、若い院長を補佐するベテラン医師として勤務しているようだ。スタッフ紹介欄に彼の写真は無く、イラストで代用されていた。多分、絵が得意だった彼が自分で描いたもののようだ。
次に歯科医院の評判で検索してみた。すると、若い女性患者が治療の様子を事細かに説明している手記がヒットした。だじゃれやジョークを飛ばしながら治療している様。親知らずを手際よく抜く様。どれも私たちが知っている彼に間違いなかった。
すぐに友人達に知らせたが、彼に連絡は入れないことにした。いずれ気持ちを整理して、彼の方から連絡して来るだろう。それまでは、皆でそっとしておくことにした。
1日の祖母の命日にスイカを切って仏壇に上げておいた。
翌朝、下ろして食べると、へんな味がした。それで、一緒に上げた神棚のスイカを点検すると、種の回りが痛んで糸を引く。このところの暑さで早く痛んだようだ。
少し腹を壊すかもしれない、と思っていたら、その通り一過性に壊れた。しかし、腹の中が空になると後は何ともなく、すっきりして気持ち良かった。ただ、何となく脱力感があり、昨夜はぐったりしていた。
それでもがんばって、予定の仕事は済ませ1時に寝た。
布団に横になると、母が激しく咳き込む音が聞こえた。直ぐに様子を見に行くと「治まったから大丈夫。」と母は言った。
様子見に少しベットの傍らにいると、「パタパタ飛ぶあれ、学校でどう書いたか覚えている。」と母は蝶のことを聞いた。「てふてふ、だろ。」と答えると「あら、マーたちもそう書いていたの。」と嬉しそうにした。「まさか、兄ちゃんの教科書にそう書いてあったから、覚えていただけだよ。」と言うと「そうだろうね。あれは戦前の書き方だから。」と母は笑った。その後、母と昔の言い回しの事を少し話して私も床に就いた。
今日の腹具合は何ともないが、昨日は終日、首筋辺りがキリキリと痛んだ。消炎鎮痛剤を塗ったがまったく効かない。筋肉痛ではなく、神経痛のようだ。もしかすると、スイカを痛めた原因菌の後遺症かもしれない。このままでは厄介なことになると思っていたが、今朝には痛みが消えて安堵した。
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