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2007年5月 6日 (日)

客観性を捨てれば幸せになれる。07年5月6日

昨日は日射しが強く、お昼前に夏日になった。自然公園の石垣では、ヤモリが小ちゃな紅葉みたいな手を広げて、ひなたぼっこをしていた。子供の日で、園内には捕虫網を持った子供たちがウロウロしている。見つからないように指で背中をつついて追い立てたがボーっとしている。石垣と同じ色の保護色なので自分は誰にも見つけられない、と信じているようだ。更に強く追うと、やっと事の重大さに気付き、慌てて石の間に逃げ込んだ。
夜の自然公園は知らないが、月に照らされた石垣で、ヤモリ達が虫を追いかけている絵柄はとても楽しそうだ。

帰りは更に暑くなったので、赤羽駅高架下の大型スポーツ用具店へ寄り、母用の赤いバンダナ模様のネッククーラーを買った。バンダナに保水材を挟んだ品で、水に浸して首に巻いておくと、気化熱が奪われて冷たくなる。
帰り道の緑道公園で、早速、水を含ませて母の首に巻いた。家から帽子用のクーラーを持参しているので、それにも水を含ませ麦わら帽子の中へ入れた。母は冷たくて気持ちよいと、とても喜んでいた。これで、これからの猛暑の散歩をしのげるかもしれない。

夕暮れ、食事の支度をしていると友人から電話があった。池袋にいるから、後で出てこいと言う。丁度、筆の補充が必要だったので、承諾した。

7時過ぎ、池袋の世界堂で筆を買った後、友人と会った。三越近くに明るくゆったりした喫茶店が開店した。若い女性客が多いことも気に入って、最近よくその店を使う。
友人とは宇宙誕生のビックバンからダーウインの進化論まで、堅い話をした。彼も私も理科系の頭なので話が合う。今日はそれから、仏教の無の思想へ話しは展開した。若い頃は、無の考え方は広漠としすぎて実感出来なかったが、年を取ると、何となく分かってくるのだから不思議だ。

明治維新後、西欧的合理主義は科学の発展には役立ったが、個人の真の幸せには貢献しなかった。その点、客観的思考とは無縁の野生の動物達はいつも幸せに見える。たとえば、スズメの寿命は2,3年だが、スズメ達は自分たちの余命や寿命は知りも考えもせず、生き生きと暮らし、体が弱れば、淡々と死を受け入れる。
そのように、寿命とか階層とかを自覚させる客観性は人を幸せにはしない。だから仏教の無の思想は、その客観性を捨てることから始まるのだろう。井の中の蛙も悪いことではない。

いつものように、堅い話の後は柔らかい話に流れた。
友人は去年、アパートを1億かけて建てた。中央に広い共有ロビーがある女性専用の新しい形式である。20歳から60歳くらいまでの多彩な女性が入居していて、家主の友人は楽しそうだ。
先日は若い入居者がロビーで涙ぐんでいた。どうしたのかと聞くと「辛い。」と言う。心配になった友人夫妻は、彼女を食事に誘い話を聞いた。内容は人間関係に悩んでいる、と言ったことだが、とても可愛い彼女には惹かれた。我々老人は、若い女性に認められると殊に嬉しいものだ。話を聞きながら、最近、彼が生き生きとしている訳が納得出来た。羨ましくなって、今度、遊びに行くと言うと、「ダメだ。」と即座に彼は拒否した。しかし、何か理由をつけて訪ねてみようと思っている。

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