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2007年6月25日 (月)

梅雨の晴れ間に様々な出来事。07年6月25日

玄関を開けると、地上は煙っていた。通路から手を伸ばしても雨には触れない。下の通行人を見ると、5人に3人は傘をさしているので、小雨が降っているようだ。母にポンチョを被せ、私は雨具無しで散歩に出た。雨具を着ると蒸し暑く、汗で内側から濡れてしまう。汗より雨で濡れる方がサラリとして心地良いので、小雨では雨具は使わない。

自然公園に着く頃に雨は殆ど止んだ。
いつもの休憩場所、椎の大木の下は葉が雨よけになって、地面は乾いたままだった。母にお茶を飲ませていると、近くのテーブルでスズメたちが餌探ししていた。土曜の夜から子供たちがキャンプをしていたので、掃き残した食べ物が見つかるのだろう。白いご飯粒を見つけたスズメが、くわえて嬉しそうに飛んで行った。スズメの可愛い胃袋には一粒のご飯も、饅頭一個くらいに思えるのだろう。
この赤羽自然観察公園のキャンプ場は誰でも使用出来て、埼玉辺りからも申し込みがある。自然豊かなはずの郊外の子供たちが都内でキャンプするとは、都市構造のひずみを感じる。とは言え、ランプの下での食事や、真っ暗な中、友達と連れ立って行ったトイレ等、子供の頃の楽しいキャンプを思い出した。

公園の沼地ではガマが穂を出していた。
老人達が芦原を覗きながら騒いでいる。「どうしましたか。」と聞くと、バンのヒナがいなくなった、と言う。見ると、沼の石の上に母鳥が1羽悄然と佇んでいる。昨日、4羽の真っ黒の毛玉のようなヒナたちが元気よく葦の間を泳いでいたのを見ているので、可哀想でならない。バンのヒナは地上に上がらないので犯人は野良猫ではない。沼には食用蛙がいるので、彼らに食べられたのかもしれない。食用蛙は貪欲で、小さなネズミでも動くものは何でも飲み込んでしまう。

帰りには薄日がさした。駅前に出て、高架下アルガードの通路に母を置いて銀行へ行った。
途中の駅前広場に人だかりがしていた。覗いてみるとテレビドラマの撮影中。出番待ちの子役と見覚えのある色黒の背広姿のタレントが地面に腰を下ろしている。なんとなく、デジカメの望遠で撮ると、すぐにADが飛んで来た。「申し訳ありません。事務所が煩いので、消去していただけませんか。」と言う。別段欲しい画像ではないので、ADの目の前で消去した。ADは「申し訳ありません。」と何度も頭を下げていた。

銀行での待ち時間、タレントの名前を思い出そうとした。昨夜の番組、鉄腕ダッシュで1リットルのサトウキビアルコール入りガソリンで、沖縄の道をバイクで何キロ走行出来るかやっていた。光り物好きのがっしりした色黒のタレントで、オカマ相手のバラエティーにも出ている。だが、名前はまったく知らない。帰宅して番組サイトで調べたら、名前は山口達也とあった。

ちなみに、先程のバイクであるが、1リットルで85キロ程走った。さすがに、ホンダ・スーパーカブは歴史に残る名車である。カブには色々な逸話がある。新車を買った小母さんが、1ヶ月後に故障したとクレームをつけた。販売店が点検するとガソリンタンクが空になっている。毎日、給油無しで走ってくれるので、彼女はガソリン無しでも走ると思い込んでいたようだ。


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