お富士さんから湯島天神で大祓。07年7月2日
午後、眠くて横になりウトウトしたら、母が呼んだような気がして目覚めた。時計を見ると5分しか過ぎていない。すぐに、様子を見に行くと母はテレビの前で居眠りしていた。
今日は涼しい風が吹き抜け心地良い。玄関から曇り空を眺めていると、新河岸川対岸を救急車がけたたましく走って行くのが見えた。
一昨日6月30日は例年通り、十条の富士塚の祭礼に詣り、湯島天神の夏越しの大祓へ行った。
お富士さんは十条で暮らしている頃から44年欠かしたことがない。湯島天神の大祓は30年以上続けている。
お富士さんへは、埼京線十條で下車して南口から出た。南口から赤羽方面へ戻るように裏通りを行き、通称演芸場通りへ出た。名の由来の通り中央にある篠原演芸場は大衆演芸の本山で、梅沢富美男の本拠地でもある。お富士さんの夜店は混み合うので、並行する演芸場通りを行った。
富士塚に着く頃、にわか雨が落ちて来た。空は明るいのですぐに止みそうだ。参詣者の後ろに並んで10メートル程の階段をゆっくり登り、祠にお詣りした。
東十条駅から上野へ出たが、上野方面は雨は降っていなかった。
5時からの大祓まで1時間以上ゆとりがある。公園ですれ違うのは外国人ばかりで、異国の言葉があちこちから聞こえた。忍ばす池へ階段を下っていると、4,5人の男女が中国語で言い争っていた。服装から近くの料理屋で働いている様子だ。上野は増々、東南アジア化しているようだ。
いつものように忍ばす池の弁天様にお詣りして、遊歩道をのんびり歩いた。池には蓮の花が咲いていて、甘い爽やかな香りが漂っていた。途中、スズメに餌をやっている人がいたので立ち止まりぼんやり眺めた。赤羽の自然公園のスズメ達と比べると、動物園の餌を横取りしている彼らは体が大きく動きが素早い。その大勢の中で、一羽だけ穴掘りに夢中なのがいた。砂浴び目的の穴なのだが、それにしては塹壕のように深い。時折背伸びをして地上に頭を出す姿がとても可愛いかった。
去年の大祓は段取りが悪く、5時の予定が20分遅れてしまった。その反省があって、今年はスムースに進行し、5時半前に終わった。今年も色々あったが、無事に半ばが過ぎて大祓が終わるとホツとした。
帰りは御徒町へ出て駅前の吉池へ寄った。
1階の珍味売り場にエタリの塩辛があったので買った。エタリとは長崎県の橘湾の片口イワシの別称である。エタリの塩辛は昔はどの家庭で作っていたが、近年、新鮮な片口イワシが手に入らなくなり珍しくなった。味はアンチョビーに似ているが、丸ごと漬けてあるので味はほの苦く濃厚である。このままでも美味いが、擦り潰して料理の味付けに使ったり、オリーブ油で刻みニンニクと炒め、スパゲッテーや茹でジャガにかけても美味い。
7時頃帰宅した。吉池では他にシオマネキの塩辛のガニ漬け、韓国のタラの塩辛、鮎の塩辛のウルカ、を買ったのでベットの母の前に並べて見せた。「明日が楽しみ」と、母喜んでいた。
母は幼時から曾祖父に連れられて飲み屋に出入りし、そのような珍味に親しんでいる。その影響で、私も珍味類は大好物である。
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