涼風に腰痛。07年8月23日
またしても、37度の猛暑の次に10度も冷涼。今日はホッとできても、明日からの暑さが厄介だ。昨夜は窓を開けたまま寝たが、早朝、冷たい風で目覚めた。慌てて、タオルケットをかけ窓を閉めたが、目覚めても体がすっきりしない。
朝から雨がぱらつき始めたので、散歩は雨具を付けて出た。雨足は強くなり、母は雨具を隔てて雨の当たる感覚が気持ちよいと喜んでいた。気温が低いおかげで、雨具が蒸れなくて助かる。久しぶりの雨に散歩道の草木が生き生きしている。自然公園に着く頃には雨は止み、母は雨具を外して歩いた。
雨に洗われた大気が清々しい。
橋の上から、母は湧水池の木立へ向かって挨拶してから、「誰もいない木立へ、どうして挨拶なんかしたんだろう。」とつぶやいた。
「知っている人が池の辺りに来ているんじゃないの。」
私は亡くなった自然公園での知り合い達の名を言った。母を自然公園へ連れて来るようになってから、思いつくだけで5人の知り合いが亡くなった。今日のような涼しい雨の日、その死者たちの魂が、水辺で楽しそうにくつろいでいる幻覚を私はいつも感じる。それはすこしも怖くなく、とても安らぐ感覚である。
「そうだね。もう一度挨拶しておこう。」と、母はもう一度、緑深い木立へ向かって頭を下げた。
涼しいが、雨の所為で公園は閑散としていた。
古民家で、久しぶりに座敷に上がり横になった。明け方の冷風だけでなく、母に2度起こされて寝不足である。仰向けになって、天井板の染みを見上げていると、5分程寝入ってしまった。
目覚めると頭が少しすっきりした。
古民家を出ると、雲間から青空が見え、強い日射しが照りつけた。水飲み場の蛇口に常備しているホースを繋ぎ、公園の泥濘で泥だらけになった車椅子を洗った。
路傍の枯れ葉の上で青トカゲの子供が濡れた体を乾かしていた。宝石のように青く輝くトカゲを母に教えたが、母が見る前に逃げてしまった。
帰りは生協でモモやエビ等を買った。中腰で買い物袋へしまつていると、腰のあたりに鈍い痛みが走った。腰だけでなく、太ももから膝裏辺りへも痛みが放散する。私は腰痛と縁がなく、このような痛みの経験はない。困った事にならなければ良いが、と思いながら、腰をかばいながら家へ辿り着いた。
昼食前に、家庭の医学を開いて腰痛の項を読んだ。大抵の腰痛は2,3日安静にしていれば治るととある。説明の後に腰痛体操が図説してあつたので少し試した。
午後は無理をしないように動いた。腰痛は軽くなったように感じたが、次は背中の辺りが重い。今朝の冷風が原因の風邪の初期症状かもしれない、と気付き、すぐに葛根湯を飲んだ。もし、推察通りならとても助かる。介護に於いて、慢性の腰痛は厄介である。風邪の症状なら明日には痛みが軽減しているはずだ。
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