食欲のない母の食事作りに苦労している。07年9月11日
雨が降りそうだったが、散歩が終わるまで降らずに済んだ。
涼しくて、散歩道に蝉の声はなかった。来週末辺りから真夏日が戻ると予報しているが、外れることを願っている。
先日まで、母は幾度も吐き気を訴え、その都度、吐き気止めナウゼリンを飲ませた。この薬は胃腸の蠕動運動を活発にして、胃から腸へ強力に食物を送り出し、速やかに吐き気を無くす。副作用も少ないので重宝している。それは去年、胃潰瘍で緊急入院する前に処方してもらった頓服薬で、捨てずに大切にとっておいた。
去年秋と同じ症状なので、再び潰瘍が再発かと心配だったが、涼しくなってから、やや食欲も回復して吐き気も訴えない。胃腸が弱ったのは、この夏の猛暑が原因だったようだ。
食欲はやや回復したが、母のし好は更に狭くなった。
春辺りまでは、時々なら生ハムやソーセージ等の豚肉製品を食べてくれた。しかし、今はまったく受け付けない。肉類でかろうじて食べてくれるのは鶏肉と鳥の肝だけだ。卵は温泉卵だけで、厚焼きも目玉焼きもだめである。しかし、動物性蛋白質は体力維持に必要なので、普段は、魚、エビ、貝類で補っている。
今日は長崎産の天然ブリを照り焼きにした。
母は脂の多い青魚類がダメで、ブリだと言うと食べないので、荒くほぐして出した。「美味い魚だけど、何。」と聞くので、長崎の天然ブリだと言うと、意外、と言った顔をした。先日の塩サンマも身をほぐして何の魚か分からなくして、大根おろしを添えて出した。
し好が狭くなった上、同じものにすぐに飽きてしまうので母の食事にはいつも悩まされる。
今日は午後から激しい雷雨が断続的に過ぎた。夜の今も雨音と雷鳴が大きく聞こえる。
明日の朝までに止んでくれると助かる。寒い雨なら、雨コートで蒸れることはないが、今の季節の雨は、コートを着ると、雨に濡れる以上に汗で濡れてしまう。
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