雨上がりの涼風に港町を想った。07年9月12日
昨夜は11時に寝た。1時頃、母に呼ばれたような気がして目覚め、様子を見に行くと静かに寝ていた。安堵し、トイレに行き再度床に就くと直ぐに寝入った。
目覚めたのは午前6時で、ほぼ7時間は眠ったことになる。そんなに長い眠りは2,3年経験していない。殊に今年の夏の睡眠は短く、4,5時間の毎日だった。老いれば睡眠時間は短くなるものだが、4,5時間では日中も気怠く、仕事の能率が悪かった。おかげで、今日は久しぶりに頭がすっきりした1日だった。
31度になるとの予報は外れ涼しかった。朝からの豪雨の中、散歩へ出たが、雨コートを着ていても汗はかかなかった。
自然公園へ着く頃、青空が見え日射しが照りつけた。日射しに熱せられた歩道から湯気がもうもうとたっている。暑くなるとうんざりしたが、日射しはすぐにかげった。そんなおかしな天気の所為で、公園に人影はなかった。
古民家へ行くと、私たちが今日初めての客だと言われた。
係のIさんとの雑談の中で、この古民家の年間来園者は7万近いと聞いた。この公園は遠方からの来客も多く、昨日は川口の絵画教室のグループがスケッチに来ていた。もし、当初の計画通り、芝生に遊具を並べた普通の公園を作っていたら、これ程の来客はなかったはずだ。そのような普通の公園は、何処でも不良中高生の溜まり場になっている。
この公園でも、不良の被害はある。先日の午前3時頃、中学生グループが公園に侵入して、花火を打ち上げて騒いでいた。隣接する公務員住宅の住人からの通報で、パトカーが駆けつけて事なきを得たが、茅葺き屋根の古民家や稲田に引火でもしたら大変な被害を受けるところだった。中学生グループはすぐに逃げてしまったが、彼らの保護者が深夜に遊び回る子供の行状を知らない訳がない。今は子供だけでなく、親たちのモラルも低い。
古民家の板の間に杵や蒸し器が並べられていた。今日の午後、和菓子の職人さんが来て、ボランティアたちに月見団子作りを指導するらしい。すすきの穂はまだ出ていないが、すでにお月見の季節になったようだ。古民家下の田圃は稲がたわわに実り、2,3日内に子供たち手作りの可愛い案山子が立つ。
都内に住みながら、そんな季節の風物詩を味わえる素晴らしさを思うと、それを破壊しかねかった中学生グループの行為が、一層腹立たしかった。
帰りは雨が止み、雨に洗われた涼風が心地良かった。赤羽台の台地を抜ける時、広く静かな道の先に海があるように思えた。横浜でも、郷里の港町でも、海辺の風は埃がなく透明で清々しい。車椅子を押しながら、広々と静かな港町の光景を懐かしく思い出した。
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