街スズメへのへのもへじに首かしげ 07年9月22日
今日までの暑さと毎日言い続けてお彼岸になったのに今日も暑い。先日の涼しい日、少し回復した自然公園の人出も再び閑散としてしまった。自然公園の稲田は更に色を増した。回りを小学生が作った案山子が囲んでいるが、東京のスズメたちは田圃に実っているのが美味しい米だとは知らない。柵にとまり「何だろう。」と言った顔で案山子たちを眺めていた。
街スズメへのへのもへじに首かしげ
まだ粘る暑さ中の虫の声
夏の間、顔馴染みの自然公園のスズメたちは何処かへ消えていた。どうしたんだろうと心配になって、野鳥観察会の指導者に聞くと、夏の間は、郊外の広い草原で過ごすそうだ。そのスズメたちが戻って来て、毎日、私たちが来るのを柵に並んで待っている。小鳥の餌を撒くと、地面に下りて、プチプチと可愛い音を立ててついばむ。この姿を見ていると頬が緩んでくる。
帰りは駅前へ出てイトーヨーカ堂で、舞茸とご飯に加えるアマランサスと韃靼蕎麦を買った。その後、ビバホームに寄って、売れ残り大きくなったメイクーンに会った。雄の三毛猫でとても可愛い。母が手を出すと柔らかい手でじゃれる。
緑道公園では近所の飼い猫2匹と会った。共にドラ猫で、茂みの下に寝転び大きな顔でうさん臭そうに私たちを見ていた。「やっぱり、さっきの方が器量よしね。」と母がドラ猫達を馬鹿にした。「仕方がないよ。あちらは12万のネコ。こちらはタダのネコだから。」と答えたが、本当は大きな顔のドラ猫も好きだ。
帰宅すると姉が来ていて、珍しく母の部屋の大掃除をしていた。散らかっているようでも必要なものばかりで、それが片付くと見つけにくくなる。姉は部屋の隅で、母の印伝の財布を見つけた。中身は古い夏目漱石の千円札5枚と小銭。母はもう使うことがないからと、お金を私に渡した。大金なら喜んで受け取るが、小額なのがかえって痛ましく貰うのが辛い。母が財布を使っていたのは6年前の腰を痛める前のことだ。その頃母は、毎朝杖をついて近くの病院まで通っていた。それが今は、半日はベットで過ごすまでに弱った。夏目漱石の千円札を眺めながら、その6年間の変化を思った。
最近、母は子機を使って仕事部屋の私を呼ぶ回数が増えた。昨夜は2時頃、咳が止まらなくて苦しいと呼んだ。既に薬を飲ませてあるので、カリン酒を薄めて飲ませると、よく効いてすぐに寝入ってくれた。先程は腹が張って苦しいと訴えるので、ガスを体に吸収させるガスコンを飲ませた。何度か見に行ったが効いた様子はない。厭な先行きばかり思い浮かぶ。明日は涼しいとの予報。明日になれば、また元気を取り戻し自然公園へ行ってくれるだろう。
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