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2007年9月 6日 (木)

肩の力を抜くと何事も巧く行く。07年9月6日

台風の余波で昨日から天候が目まぐるしく変る。風はたっぷりと湿気を含み、足の裏が床にべとつく。昨日から、部屋の湿度計は90%に貼り付いたままだ。

昨日今日と、雨の間を縫って母を散歩へ連れ出した。気温はさほどでもないので母は心地良いと言うが、車椅子を押す私は、蒸し暑くてサウナに入ったように汗が吹き出る。加えて、激しい雨が過ぎては夏日射しが照りつける最悪の天気。おまけに、洗濯物が多いのにベランダには干せない。今回のようなノロノロ台風には本当に泣かされる。

そんな中、緑道公園でハスキーのサンちゃんに会った。男の子だが、赤い女の子みたいなレインコートを着せられてとても可愛い。母が声をかけると、嬉しそうにピョンと飛び上がりニコニコ甘えて来た。3月に交通事故で大けがをして、6月頃までは毛を刈られた手術跡が痛々しかったが、今は綺麗に生え揃い、大きな縫いぐるみみたいだ。飼い主はもっと精悍になってほしいと願っているが、目元は優しく人懐っこい。そんな大型犬の陽気さには、いつも癒されている。

帰宅すると酷く眠い。体の具合が悪くなったのかと心配になるくらい眠い。この気怠さの原因は天気の所為だ。台風が近づいている時、安全な場所でじっと耐えていた大昔の本能が目覚め、眠くさせているのかもしれない。

激しい雨の合間を縫っての慌ただしい散歩なので、買い物は省略している。
昨日は塩漬けにしていたサンマを食べた。私が育った九州には生のサンマはなかった。サンマは塩漬けだけで、魚屋ではなく八百屋でミカン箱に詰めたものを売っていた。生のサンマを初めて食べたのは上京してからだ。初めての印象はパサパサして味が薄く美味くはなかった。
その経験から、私は新鮮なサンマを丸ごと4,5日塩に漬け、それを焼いて大根おろしで食べる。塩の量はサンマをしっかり覆う程の多めだ。しかし、意外にサンマの身に塩は染みていない。覆った塩が身の水分を吸収するので味が濃縮され、ワタのほろ苦い風味が全身に染み渡り実に美味い。東京で、この食べ方が知られていないのが不満だったが、以前一度だけ、塩漬けサンマを供している小料理屋をテレビで紹介していた。

眠いが、8日納品の注文絵を描いている。「おもいっきり大胆に青空を描いてくれ。」が依頼主の希望だ。絵の場合、考え過ぎると大胆にならない。むしろ、依頼主の希望を裏切るつもりで、肩の力を抜いて、いいかげんに描くと巧く行く。それは絵に限らず、仕事でも恋愛でも、肩の力を抜くと巧く行くもののようだ。

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