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2007年10月24日 (水)

狂った世相。07年10月24日

最近、大型犬の小次郎ちゃんと会わないので、散歩の行きがけ家に寄ってみた。
家に着くと、おかあさんが外出するところだった。しかし、小次郎ちゃんは敷地内の階段上から私たちを見下ろすだけで、呼んでも下りて来ない。不審に思っていると、お母さんが理由を話してくれた。
・・先日、柵内にいた小次郎ちゃんは誰かに劇物をかけられ、右目角膜が白濁し失明状態になってしまった。今は白濁が取れたが、視力は回復しない。近く動物専門の眼科医に連れて行くが、視力の回復は難しい・・・と言った内容だった。
最近、世の中が荒んでいるが、そんな事件に身近に接すると、心底怒りが収まらない。呼んでも小次郎ちゃんが下りて来なかったのは、ひどい目にあわされた門扉辺りに近づくのが厭だったからのようだ。ペットのいじめは少年犯罪の酒鬼薔薇事件がそうであったように、やがて小鳥や猫の殺戮、そして犬から人へと移行して行く。この犯人も、心の底に陰湿な闇を沈殿させているのだろう。再発を防ぐのは犯人を捕まえるのが一番だが、目撃者はなく怒りを押さえて諦める他ない。

昨夜、テレビ東京ガイアの夜明け「世界2大オークション、その裏側・・・」を見た。オークションでは、中国人画家や村上隆等のコンテンポラリーアートが億単位で取引されている。確かに、高額作品にはそれなりの斬新な力があるが、畳2枚分のキャンバスを覆う絵の具に、数億の価値があるとは到底思えない。

番組の中で、「高値がつくことで、更に高値が維持される。」と、オークション関係者が話していた。分かりやすく説明すると、核融合炉が臨界プラズマ条件を満たすと核融合が持続することに似ている。核融合では臨界プラズマ条件からほんの僅かでも温度や密度が下がれば核融合は一瞬で停止してしまう。コンテンポラリーアート市場も、何かのきっかけで値崩れが起きれば、あっと言う間に作品はゴミになりかねない。
今、コンテンポラリーバブルに、世界中の投機家が、だぶついた巨額資金をつぎ込んでいる。それは私には壮大なババ抜きに見える。しかし、数万で買った小品が5年後に500万を越してしまう好機を中国あたりの投機家たちが見逃す訳がない。それにしても、この非生産的な投機は不健全過ぎる。コツコツと描いて、普通の人に買ってもらう市井の画家の方が心地良いと思うが、高値取引される作家たちも心を病んでいるようだ。

番組を見終わった後も、私は絵を描き続けた。今描いている絵はシンプルな構成でコンテンポラリーと言えなくもない。しかし、時代に迎合した訳ではなく、純粋に自分の心に従っていたらそうなってしまった。

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