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2007年10月29日 (月)

散歩道の老人とペットたち。07年10月29日

今日は散歩する人が多く、挨拶する都度話し込むので自然公園へはなかなか辿り着けない。出会った中、Nさん夫妻はいつも二人一緒に散歩しないので別々に挨拶した。と言っても、夫婦仲が悪いわけではなく、80過ぎの健脚なご主人に対し夫人は心臓が弱く、同じペースで歩けないからだ。

そのご主人は月に数度、老人施設へ出かけてハーモニカとアコーディオンのボランティア演奏をしている。時折、緑道公園に面した自宅から練習の音が聞こえるが、つい立ち止まって聞き入る程の素晴らしい腕だ。そのご主人が、医療関係の方からアコーディオン演奏は体力を使うから止めたが良い、と指導を受けた。別段、演奏によって悪化させるような病気はない。重い楽器を担いでの演奏は疲れるから体に悪い、が理由だ。それで夫人から、「止めさせたが良いのか、迷っています。」と、相談を受けた。
「誰でも歳を取ればやる気力も体力も失せるので、自然に止めます。好きなことを止めて長生きするより、好きなことを続けて早めに終わる方が、人生は楽しいのでは。」と、答えると、夫人は深く納得していた。私も、母を寒い雨の日や真夏の炎天下に散歩させるので、高齢者に対し非常識だと注意されることがある。どうやら、その医療関係者の考える人生には、生きる喜びはどうでも良いことのようだ。

帰り道、母の車椅子の音に気づいて、ゴールデンのルイちゃんが庭に走り出て来た。柵の間から大きな頭をゴツンと突き出したので、「良い子だね。」と、撫でてあげると大喜びで手をベショベショに嘗める。しかし、相手している暇はなく困っていると、ルイちゃんは大急ぎで家の中へ走り込んで行った。その隙に帰れると思ったが、彼はボールをくわえて大急ぎて戻って来た。「投げて、遊ぼ。」の意味と思ったがボールを放さない。彼は大切にしているボールを、ただ私たちに見せたかったようだ。「良いボールだね。」と褒めると、彼は嬉しそうにボールを地面に置き、また家の中へ走り込んで行った。その隙に、今度は素早く私たちはその場を離れることができた。

帰り道、「今度は何を見せようとしたのかしら。」と母は楽しそうだった。去年の今頃、子犬の彼はその家にやって来た。今はとても大きな体だが、頭の中はまだ子犬のままだ。穴掘りが大好きで、庭の植木の間は穴ぼこだらけに耕されている。

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