田舎者の休日。07年10月21日
快晴の今日は朝から3度洗濯をした。朝の洗濯はお昼に乾き、お昼の洗濯は夕暮れに、夕暮れに洗濯したのは朝までに乾くはずだ。
昼食後、池袋へプリンター用紙を買いに出た。混んでいる車内で吊り広告を読んでいると、視野の右端の女の子が私を見ているのに気づいた。17,8歳の化粧の濃い子で厭な視線である。彼女は携帯メールのチェック中で、私が盗み読みしていると思い込んだようだ。何か用か、と言った表情で彼女を見ると直ぐに目を伏せた。このような若い子の猜疑心に会うとひどく疲れる。
私は若い子の絵文字だらけの携帯メールは不愉快で読む気にはならない。毎日100通近く送信されて来るスパムメールの中に、若い子を装った絵文字だらけのメールも交ざっている。それを作っているのは多分30代のむさい男たちで、その連想があるので更に嫌いである。
池袋の雑踏は様々な臭いの洪水で頭が痛くなった。急いでビックカメラへ行き、寄り道はせずに真っすぐ帰路についた。新宿から到着した埼京線は川越行きの快速。その8分後に来たのは赤羽止まりの各駅停車。しかたなくそれに乗車して、赤羽で更に10分近く大宮行きの各駅停車を待った。結局、池袋駅から北赤羽駅まで40分以上かかってしまつた。大きな駅の隣にある小さな駅の悲哀である。
帰宅すると、お昼に洗ったタオルケットとシーツはすっかり乾いていた。乾いた下着類はたたまずにそのまま大きなカゴに放り込んだ。ふわりと重ねておけば、シワにはならない。
その後直ぐ、浴室に夏布団を広げ、石鹸水をかけて足踏み洗いして、シャワーを使ってすすいだ。夏布団は洗濯機の搾り機には入らないので、荒く絞ってベランダに干した。水が滴り落ちるが、空気が乾燥しているので朝までに殆ど乾きそうだ。洗濯竿に干し終えて、夜空を見上げると上弦の月が見えた。
夕食後は、月末の光回線工事に備え、仕事部屋の大掃除をした。
仕事机の下に潜ると、2000年から使わずに放っておいたファクス電話機が真っ白に埃を被っていた。埃を拭き取り、試しに電源を入れると、シャラシャラと感熱紙をセットする心地良い機械音がして液晶に日時が表示された。月日は10月21日と合っているが時刻は3分遅れ。しかし、狂っていると思ったのは早とちりで、部屋の置き時計の方が3分進んでいた。7年間も放っておいた電話機が、人知れず正確に日時を刻んでいたと思うとホロリとした。電話機は今流行の中国産ではなく15年昔の純国産である。再度しまいながら、過剰なくらい高性能に作っていた昔の日本が懐かしく思い返された。
電話機の奥に殆ど使っていないヨードチンキが5瓶もあった。昔は探して見つからないと、買い足していたので増えたようだ。他に、未使用のモンブランとパーカーのブルーブラックのインク瓶もあった。モンブランは二股の独自な形で、インク量が少なくなっても万年筆のインク吸入がしやすく出来ている。昔、そのデザインが気に入って買ったことを思い出した。
仕事部屋の埃は手箒でちり取りに集めた。我が家の30年前に買った古い掃除機はハウスダストが舞い上げるので使わない。ちり取りの綿埃の中に茶色い7,8ミリの虫が数匹動いるのを見つけた。ヒメカツオブシムシの幼虫である。そう言えば初夏の頃、仕事部屋に豆粒のような成虫が数匹いた。幼虫は埃と一緒にゴミ箱に捨てた。とても爽快。
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