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2007年10月16日 (火)

バリアフリーが、医療費問題を解決する。

昨夜は絵を描きながら、NHK深夜の「世界街歩き、ルート66の街」を見ていた。今回は、ルート66全盛期の古きアメリカ合衆国のたたずまいが色濃く残っているカーセージ。近郊の成功した鉱山主達が作った街で、当時の豊かなアメリカンドリームが垣間見える。
広々と緑豊かな街で出会う老人達は、のんびりと趣味に明け暮れている。趣味と言っても、日本の五重塔をマッチ棒で作るようなチマチマしたものではない。独自デザインの車やオートバイを自作して乗り回すような、スケールの大きなものだ。老人達の元気で楽しそうな姿を見ていると、平均寿命の長さより、充実した人生の重要さを再認識させられる。アメリカは非難されることの多い国だが、この光景を見ていると、後50年経ってもアメリカの豊かさは変わらないのでは、と思えて来る。

昨夜は「たけしのTVタックル」で年金と医療問題を取り上げていた。
議員たちの論争を聞いていると、息が詰まりそうな未来しか見えて来ない。詰まるところ、私が生き残るには、老いても健康を保ち、死ぬまで働き、医療は受けないようにする他ないようだ。もっとも、みんなが私と同じ考えを持つなら、日本の未来は明るくなる。しかし、それは現実的ではない。そうするには、若い頃から高い健康意識を持ち、ある程度のストイックさは必要になる。私は絵を描く目標があったので、他を我慢することができたが、普通の人にそれを求めても難しい。人生に心を豊かにするものを見いだすのはとても難しいことだ。

TVタックルに出演していた女性社会学者が老人の筋力強化は役に立たない、と言っていた。それは介護施設が買い入れた筋力強化マシーンが役に立っていないだけのことで、事実誤認だ。筋力強化は明らかに有効で、例えば母は、2日間、散歩を休むと体がふらつき、頭も働かなくなる。もし、1ヶ月散歩無しで過ごしたら、間違いなく寝たっきりになってしまうだろう。母が肝臓ガン手術をした90歳の時も、私は毎日駒込病院へ通い母を車椅子で庭へ連れ出して歩かせていた。それをしていたので退院してから、寝たっきりにならずに済んだ。

散歩の有効性は周知な事実だが、それには家族の協力に加え、街がバリアフリーになっていないと無理だ。赤羽の私の散歩コースは完璧なバリアフリーだが、隣の十条には車椅子を安全に使える歩道は殆どない。細い同じ道を人と車が行き来する中で車椅子を使うのは自殺行為だ。その十条の現状が東京の平均的な姿でもある。

もし、街がバリアフリーになっていて、30分でも老人が安全で快適な散歩ができるなら、老人の有病率は激減する。しかし、バリアフリーが将来の社会保障費軽減に役立つと考える政府関係者は殆どいない。政治家の殆どは老人なのに、同じ老人たちのことを殆ど分かっていない。

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