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2007年11月10日 (土)

小次郎ちゃんの術後経過。07年11月10日

昨日、目の手術を終えた小次郎ちゃんを見舞った。右目を失い、まぶたが縫い付けられているのが痛々しいが、本人--いや本犬と言うべきだが、いたって元気だ。まぶたの周りの毛が丸く剃られ、黒い手術糸で縫われている様相は近所の子供たちの興味をそそるようだ。飼い主のKさんが、そうなった理由を子供たちに説明するとすぐに理解して、「かわいそう。」と平気で傷口を撫でる。更に小さな子は「何だろう。」と手術糸を引っ張ったりするので、Kさんは慌ててしまう。その素直な子供たちの対応も楽しい。

以前との違いは、しつけの良い生真面目な性格が、目の負傷以来、人懐っこい普通の可愛い犬に変わってしまったことだ。私たちが声をかけると、体にびったりくっついて離れない。人に劇薬をかけられるひどい目にあったのに、人への信頼感を失っていない彼を見ると愛おしくなる。今、回復は順調だが、摘出された眼球の中に腫瘍が見つかったことをKさんは心配していた。劇薬との因果関係は不明だが、劇薬の刺激で、元々あったものが急速に大きくなった可能性はある。他への転移の有無が判明するまで、Kさんの心配は続きそうだ。

それにしても、人が思い詰めて自殺したくなるほどの状況なのに、動物はいたってあっさり現実を受け入れてしまう。この割り切りようは本当に羨ましい。だからと言って、彼らの心が乾いている訳ではない。人と同じように他者を思いやる優しさはあるし、喜んだり悲しんだりもする。小次郎ちゃんも、病院に入院中は意気消沈していたが、Kさんが見舞うと「クーン、クーン。」と傍目もかまわず喜んでいたようだ。

別れ際、Kさんからミカンを貰った。近所の庭で採れた純東京産のミカンのお裾分けだ。以前から寒さに強いダイダイはあったが、温州ミカンは静岡辺りまで南下しないと見ることはできなかった。これも温暖化の影響だろう。ミカンは帰って直ぐに絞って飲んだ。甘さも酸味もしっかりした力強い味で美味かった。温暖化は東京のザクロにも影響して、最近は輸入品と同じくらい甘くて美味しく熟す。そのうち、バナナやパイナップルも普通に露地栽培される時代が来そうだ。

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