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2007年11月14日 (水)

サツマイモのツルは美味い。07年11月14日

昨日は散歩帰りに小次郎ちゃんを見舞った。治り始めた手術跡が痒いようで、彼は後ろ足に靴下をはかされていた。なるほど、犬は人のように前足で掻くことはできないので、後ろ足に靴下をはかせれば傷を守ることができる。しかし、彼は靴下をはいて階段を下りるのは怖いと、呼んでも来ない。飼い主のKさんが脱がせると、彼は嬉しそうに傍へやって来た。
Kさんと母が話している間、日溜まりで撫でてあげると、彼は気持ち良さそうに仰向けに寝転がった。彼の腫瘍の精密検査の結果は今週末の抜糸の時に分かる。Kさんは心配しているが、小次郎ちゃんはいたって屈託がない。片目での生活にも慣れ、苦もなく散歩を再開した。そんな彼の様子を見ていると、腫瘍は悪性ではないかもしれない。犬の嗅覚は鋭く、訓練すると人の初期ガンを判別できる程だ。もし悪性なら、既に彼は感じ取り、もっと憂いを帯びているはずだ。

Kさんからの帰り道に家庭菜園の芋畑がある。九州時代、サツマイモ畑はありふれていたが、上京してからは母も私も久しぶりで懐かしく、通る都度見とれている。帰り道、畑の持ち主がいたので、聞くと畑仕事は始めてだと言う。それにしては見事な出来だ。この、素人でも作りやすいサツマイモのおかげで、戦時中の日本人は生き延びる事ができた。
母は元気よく伸びた芋の茎を眺めながら、美味しそうと言った。私も薄味で煮た芋の若いツルは好物だ。戦時中、芋作りをした東京の人は芋のツルを酷い食べ物の代表みたいに言う。もしかすると、堅いツルを食べてそのように思ったのかもしれない。南九州では昔から芋のツルを食べて来た。時折、九州の兄が送ってくれるが、今は高級野菜になったそうだ。

桜並木の処方箋薬局跡に八百屋が開店した。経営は素人のようで、殆ど売れていない。清潔な白壁作りの薬局跡に八百屋はまったく似合わない。薄汚れた板壁の狭い空間に山のように野菜や果物を積み上げた雑然とした雰囲気でないと客は気楽に入りにくい。おまけに、生ものは売れ残るとすぐに痛んでしまう。母は、店の前を通る都度「可哀想。」とつぶやく。この様子では、数ヶ月で店は撤退だろう。
この通りは緑が多く環境は素晴らしいが、人通りは少なく商売向きではない。地方の契約農家の東京直売所として宣伝すれば、遠くからでも車で買い物に来るのだが、気の毒なことだ。

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