« サツマイモのツルは美味い。07年11月14日 | トップページ | 悩まず恐れず、戦わないと問題は解決しない。07年11月17日 »

2007年11月15日 (木)

大変だと思っている時は大変ではない。07年11月15日

母の車椅子散歩を始めてからもうすぐ6年目に入る。最近、散歩コースで出会う老人の顔ぶれが大きく変わった。馴染んだ顔と出会わなくなると、そのまま永久に会えなくなるので寂しい。コーギーの小豆ちゃんを散歩させていたおじいさん。いつもマルチーズを連れて私たちを緑道公園で待っていたおばあさん。突然姿を見せなくなってから随分月日が経つ。再会を願っているが、多分それはないだろう。

先日は自然公園古民家の係をしていた方の一周忌だった。自然公園の帰り、住まいの前を通ると未亡人が花の手入れをしていた。母が声をかけると彼女は嬉しそうに駆け寄って来た。「世間が忘れ始めた今頃から辛くなりますね。」と一周忌のことを言うと、彼女はうつむいた。いつの間にか庭は花で埋め尽くされている。故人の好きだった花の命を繋ぐことで、彼女は気持ちの均衡を保っているようだ。

生活は相変わらず大変だ。昔はいつでも1年間生活出来るだけの資金を備えていたので、個展や絵本の依頼があれば自在に応じられた。だが、共に労働に見合うだけの収入にはならず、その都度、資金を取り崩し、気がつくと生活のゆとりをなくしていた。
対抗策として営業活動は常に怠らない。しかし、最近、社会のシステムが激変し、身につけた営業手法が役に立たない。頑張って頑張っても、ザルで水をすくうような虚しさを覚える。
「大変だと思っている時は大変ではない。」最近、この諺の意味がよく分かる。去年も一昨年も「大変だ。」と言い続けていたが、今思うとまだまだゆとりがあった。そんな気分を更に重くするのは、世の中の先行きの暗さかもしれない。石油、穀物の高騰は即生活に影響を受けている。昔も、値上がりはあったが一時的なもので、時間が経てば元に戻っていた。しかし、中国インド等の経済成長に起因する値上がりは決して戻ることはない。

昨夜はTV番組の月探査衛星「かぐや」からの映像を見た。無機質で寂しい月面の向こうに見える地球は宝石のように美しかった。その美しい星に生を授かったことに感謝しなければならないのに、人の心は弱すぎる。夜になると、美しい青空も、紅葉の季節も忘れてしまう。

|

« サツマイモのツルは美味い。07年11月14日 | トップページ | 悩まず恐れず、戦わないと問題は解決しない。07年11月17日 »