穏やかな秋日和。07年11月21日
朝から穏やかな日射しだった。
散歩の行きがけ、いつもの東京北社会保険病院下公園のベンチで休み、お茶を飲んだ。ボトルのお茶はまだ熱く、息を吹きかけながら飲んだ。芝生に伸びる朝の日射しと木陰を眺めていたら、とても平和な気持ちになった。
近くのテーブルでは、いつもの老人達が静かに酒を飲んでいた。老人の一人が私たちに気づき、手を振った。老人達の殆どはアル中気味だ。彼らは僅かな年金から酒代を捻出して、日に数時間だけアルコールに浸る。仮にそれで命を縮めても、彼らは幸せだろう。
赤羽自然観察公園はいつもの静けさに戻っていた。
園内で、昨日のおにぎり昼食会主催者の豊田氏に出会った。昨日の成果を聞くと、大好評だったようだ。自分たちで大切に稲を育て、米を収穫して一粒残さず大切に食べる。飽食の時代、実践で学んだ食の大切さは学校教育では得られないことだ。小学生の殆どはおにぎり一個だけでは不満だったが、食の大切さを学ぶには、それで良かったかもしれない。
帰宅してから、昨日、小次郎ちゃんのおかあさんから貰ったキャンデーを食べた。金色と銀色の砂糖飴でナッツの餡を包んだ可愛いお菓子だ。美味しいので店の住所をグーグル地図で検索すると、赤羽台団地から赤羽駅へ下る坂道の小さな店だった。母が倒れる前まではよく通った道で、以前はファション小物を売っていた。いつの間にか、お菓子屋に変わったのか、と思いながら、ついでに団地の衛星写真を見た。
写真は4,5年前のもので、壊す前の古い団地が写っている。今は撤去された建物の間の道を辿りながら、母の車椅子散歩を始めた頃のことを思い出した。大きな樹木は再移植されるが、沢山あった花木はどうなったのだろう。春先、紅色の花をつける見事なモクレンを、母は毎年楽しみにしていたのだが。
写真には円形駐車場も写っていた。円中心のスペースへ車を入れ、円周に配置された駐車スペースに出し入れする方式だ。土地効率が悪いので、都心にはあまりない珍しいものだ。以前、間違えてその円形駐車場へ入った時、UFOの基地のような空間に不思議な感覚がした。まだ、壊されていない区画に一つ残っているので、今なら実物を見ることができる。
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