母が元気な間は正月準備の手は抜かない。07年12月18日
今日は、文書ソフトの修復に追われていた。原因は私の単純ミスで、簡単な解決方法を見つけるのに、長時間を費やしたかと思うと馬鹿馬鹿しくなった。
午前中は母の散歩を休んで上野歯科医院へ行った。先週のメンテナンスの時、奥歯の間に小さな初期虫歯が見つかった。今日はその修復とスプリントの噛み合わせ調整である。11時に終わったので、赤羽駅前の銀行へ寄って正月資金を下ろした。私だけなら正月なんかどうでも良いが、母にとっては最後の正月になることもある。だから、お屠蘇、雑煮、ガメ煮、数の子と最低限の決まりごとは母のためにする予定だ。その母もやがて逝って、子供たちの誰か、次の世代の死が巡って来る。そうやって命の残りを数えるばかりの人生はとても寂しい。もし、小さな子供でもいれば、その命の輝きに癒されるのだが。
昼食後、母を散歩に連れ出した。午後2時なのに冬至寸前の太陽は低く傾いていた。斜陽の中、東京北社会保険病院下から病院の屋上庭園を散歩した。午後の風景を眺めながら、「違う場所に行ったみたい。」と、母は何度もつぶやいた。朝の光に包まれた母には力を感じるが、午後の光の中では消え入りそうだ。その後、病院敷地に下りると、赤トラが「ニャン」と鳴いて私たちを追い抜いて行った。その一帯を縄張りにしている子で、斜陽にキラキラ光る赤毛がとても可愛い。
深夜12時過ぎ、母が咳き込むので様子を見に行った。すぐに治まったが「アウー」と苦しそうな声を出した。息が詰まったのかとびっくりして、肩の辺りを見守ると息をしているので安堵した。最近の母は、小さなきっかけで崩れ落ちそうに脆く見える。
昨夜は夕食後母をベットに寝かせてから、額を買いに新宿へ出かけた。注文絵の一枚は横長なので変形額を特注した。以前より値段は2割以上高く、前金は少しにしておいた。
街のクリスマス飾りは先週と変わらず地味だった。浪費をしない時代に変わったようだ。寒くなったせいで、ブーツの女の子が多い。ブーツはよほど綺麗な足でないと、厳つい軍靴に見えてしまう。自信がない子ははかない方が良いが、余計なお世話と言われそうだ。
帰りの満員電車の中、私の目の前の女はタピオカ入りのコーヒーらしき飲み物を太いストローで飲んでいた。目をそらしてもズーズーと音が聞こえ気分が悪くなった。帰宅は午後8時。ぼんやりテレビを見ている内に眠ってしまった。午後11時に目覚め、それから何もせずテレビを見続けて2時過ぎに寝た。
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