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2008年1月17日 (木)

新河岸川に舞うカモメに、遠い港町の旅愁を感じた。08年1月17日

今日は入浴介助の日。介助が終わった10時半から、母を買い物へ連れ出した。北西風に汚れが吹き飛ばされ、真っ白な富士がくっきりと見えた。やはり冬は、冬らしい方が良い。
地上は風が弱くて日射しが暖かかった。昨日は病院行きで母の散歩は休んだ。二日連続休むと体力が低下するので、途中、東京北社会保険病院下の公園で少し歩かせた。最近、公園に新しいホームレス男性を見かける。今日も一人、テーブルでカップ酒を静かに楽しんでいた。酒の相手はピーナツ目当ての鳩とカラスたちだ。鳥たちへの男性のまなざしは優しく、気持ちがほのぼのとした。

生協で牛乳と韃靼ソバを買った。
昨夜、雑穀米を炊き始めるとブレンドする韃靼ソバがない。火を止め慌てて川向こうのライフへ買いに出た。ライフはパック入り84グラムが540円と高い。仕方なく、それを求め、急いで帰宅して炊きかけの雑穀米に加えた。
生協はパック無し150グラムが540円と安かった。韃靼ソバは血管壁を強化するルチンを日本ソバの100倍含む。母と私の脳血管の庇護のために、欠かせない食材である。

生協から板橋区境にあるスーパーいなげやへ向かった。途中の桐ヶ丘中学の解体は終わり、広い空き地になっていた。更に行った桐ヶ丘小学校も閉鎖されて廃校の張り紙がしてあった。
この都営桐ヶ丘団地は自然豊かで、散歩の帰りのコースとしてよく使う。元気な自然に対し、住人は高齢化が進んで若者や子供たちの姿は殆ど見かけない。公園の遊具は草に埋もれ、市場は閉鎖され、団地商店街は廃墟寸前。団地外れにあった銭湯も5,6年前から閉鎖され、いずれも夢の跡を見るような寂しさだ。

北区内の歩道は広く良く整備されていたが、板橋区に入った途端に狭い悪路に変わった。板橋区は北区より豊かな区であるが、歩道整備は後回しのようだ。
いなげやで買い物はせず、本の資料として台所用品をチェックした。この新設スーパーは通路が広く、車椅子用トイレがあり快適である。

帰りは環八へ下った。道筋に工場や倉庫が多く、狭い道を乱暴に行き来する車に母の車椅子は何度か危ない思いをした。
環八を横断して、新河岸川河畔の遊歩道に出ると突然に騒音が消え、緊張が和らいだ。静かな川面にカモメが舞い、青空に白い雲がポッカリと流れて行く。ふいに遠い港町を訪れたような旅愁を覚えた。
「私はここ以外では生活出来ないね。」川面を眺めながら母がつぶやいた。もし、公園も病院も少なく、道が狭くて車椅子の使えない隣町の十条あたりで暮らしていたら10年早く母の命は終わっていただろう。

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