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2008年1月30日 (水)

ベランダで空豆を育ててみたい。08年1月30日

本の原稿書きに熱中していたら首筋がこわばった。それで気分転換に台所掃除を始めた。古い食器棚の足の樹脂コーテーングがひび割れ錆が漏れ出ている。それを金タワシで丁寧に磨き、更に包丁を研ぎをした。昔、彫金職人をしている頃、刃物の研ぎは大切な仕事だった。身につけた技で集中すると気分が和む。できれば、トンカチ鍛金をしてバナーで溶着し、何か作ってみたいが、今の集合住宅では近所迷惑でできない。職人仕事に比べて、原稿書きは内省的で身体に悪い。

今日の散歩は、早春のような暖かさだった。自然公園の木立のせせらぎでは、ヒヨドリの群れが楽しそうに水浴びしていた。毛先を濡らしたヒヨドリが歩道脇の手が届きそうな枝で日なたボッコをしている。
「すっきりして、気持ち良いね。」
声をかけると、ヒヨドリは目をクルクルさせて私たちを見た。こののどかさは和む。足元の枯れススキの下にはカラスノエンドウの瑞々しい若葉が見えた。野草達は、風よけの枯れススキの下で、冬でも元気に過ごしている。

管理棟トイレで母が用を足す間、広場で遊んでいる保育所の子供たちをぼんやり眺めていると、若い綺麗な保母さんが挨拶してくれた。ほのぼのとした気分になったが、子供たちのことを考えると暗くなる。この子供たちが大人になる頃、世界が今より良くなっているとは到底思えない。食料危機、社会保障の減退、所得格差の拡大、良い事は殆ど思い浮かばない。しかし、不安に思うのは大人の勝手な想像かもしれない。子供たちはそれを当たり前として成長して行く。若さの素晴らしさは未来を恐れないことだ。

帰り道、母がふいに自分の甥のことを話した。
彼は私にとって従兄弟にあたる。母は養子で、実の兄姉とは私の兄が生まれるまで没交渉だった。始めて実姉に会ったのは長兄の繁が生まれた後で、偶然にも実姉の長男の名も同じ繁で母は驚いた。
繁兄は42歳の厄年、宮崎県都城の中学教師をしている時に脳溢血で早世した。従兄弟の繁はバイクレーサーになり、レース中に事故死した。その事を話した後、「繁って名は良くないね。」と母は小さくつぶやいた。

帰り道、桐ヶ丘団地の家庭菜園にエンドウが植えてあった。私は子供の頃から豆類の花や姿が好きだ。
「暇になったら、ベランダに空豆を植えてみようか。」菜園を眺めながら母に話した。空豆の白に黒い班のある花は大好きだ。子供の頃、葉を揉んで息を吹き入れて風船にして遊んだ。空豆が育ったら、花を押し花にして手紙に添え、昔好きだった人に出してみよう、と想った。

仕事の原稿は疲れるが、この日記の記入は疲れない。仕事の絵も疲れない。不思議だ。

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