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2008年2月11日 (月)

表参道の黒々とした大群衆と、六本木ヒルズの無機質な輝き。08年2月10日

目の前の生活も維持しなければならず、本書きばかりはやっていられない。
昨日午後、母の夕食を用意して、原宿へ絵描きの仕事絡みで出かけた。

埼京線北赤羽は各駅停車しか停車しない。
上り電車が来るまで、北風が吹き抜けるホームで15分待った。目の前に、若い女性二人と、若い男と10歳程の女の子の4人組がいた。ポルトガル語らしき言葉から、ブラジル日系人のようだ。27,8歳の女性と子供が親子。二人の男女は恋人同士。男性と子供の親が姉弟のようだ。4人は楽しそうに、代わる代わる写真を撮りっこしている。子供の若い母親がかがむ都度、上着がめくれ腰から背中と大きく露出するが、まったく気にしない。終始、彼らの仕草はサンバのように明るく陽気だ。姉弟はやや白人の血が混ざり、肌は明るいピンクで、回りの日本人の肌色が暗く見えた。
やっと到着した新宿行きの車内へ入ると、突然、彼らの先程までの明るさは消え、都会の表情に変わった。4人は無表情に隣の赤羽で下車して行った。

新宿で山手線へ乗り換えた。原宿駅は催し物があるらしく、初詣のように大混雑で通路が詰まっている。改札口を出るまで10分程かかり、駅のトイレを使いたかったが諦めた。
表参道も大混雑で、青山通りまで人並みが続いている。休日に原宿へ来た事はないので少々驚きだ。それにしても、黒々と同じ色合いの大群衆は異様だ。長いアメリカ生活から帰国した友人が、日本の人混みに馴染めなくなった、と話していた。確かに、多民族国家の人混みはカラフルで楽しい。友人が感じた違和感はこの感覚なのだろう。

いつもなら、店を覗いたり、若い子のファションチェックをしながらのんびり歩くが、今日は脇見はせずに急ぎ足で進んだ。青山通り近くに公衆トイレがあったので小用を済ませた。隣の女子トイレは大混雑で行列が歩道まではみ出ている。男性の小用は簡単で効率的だが、女性は大変である。

表参道から青山通りへ左折したが、こちらもいつもより人通りが多い。青山通り沿いの建物の間から、午後の陽を受け、無機質に光る六本木ヒルズの威容が見えた。巨大な遺跡のような建物で繰り広げられたホリエモン騒動は、一体何だったのだろうか。株が暴落した今、振り返ると虚しさが募る。お金は大切だが、不必要に大きなお金は人を不幸にするようだ。

私の事情で、青山のお店に預けていた作品を受け取った。お店の若い主人は感性の良い人で、雑談していても参考になる。帰りは表参道を戻らず、地下鉄銀座線を利用して渋谷へ出た。渋谷駅構内は改装され、以前のように大回りは不要で、IRへ簡単に乗り換えができた。

北赤羽駅で下車すると新河岸川に美しい夕空が写っていた。先程までの混雑が嘘のように、北赤羽は静かだ。13階の住まいへ上ると、夕空に富士秩父連山のシルエットがくっきりと見えた。一人で留守番をさせた母のことが心配だったが、無事に夕食を済ませていた。仕事が一段落するまで、今の元気を保って欲しい。

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