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2008年2月28日 (木)

稲付城からアルカード。柴犬の故郷はペットショップ。08年2月28日

昨日27日、朝の寒風が災いして、自然公園を散歩する人は少なかった。強風は足の衰えた老人をぐらつかせ、雨よりも嫌われる。お昼近くなると風は和らぎ、暖かくなった。日溜まりの斜面に土筆が顔を出していたので4本摘んだ。

帰りは、赤羽台団地を通って駅前へ出た。替え中の団地は古い建物が壊され広大な空き地になっている。団地一角に巨大なロボットのような給水塔があったが、土台を残して壊されてしまった。
団地の急坂を下ると亀池弁財天がある。弁財天の赤い社は直径8メートル程の池中央にある。池に架かった朱塗りの太鼓橋を母の車椅子を押して渡り、弁天様に商売繁盛を願った。池には赤耳亀が沢山いるが、今は池底の泥の中で冬眠中で姿はない。

裏道を抜けイトーヨーカ堂にさしかかった時、携帯が鳴った。介護保険ケアマネージャーのAさんからだ。来月の母のスケジュールの相談である。薬局にある事務所はそこから近いので、そちらへ回ることにした。

相談が終わった後、薬局で母用にドリンク剤を6本買った。薬局から稲付城趾が近い。その木立の生い茂る城趾を背景に母の写真を撮った。
「懐かしい昔の風景ね。」城趾を見上げながら母が言った。急斜面の石段や、木立の間のお寺の黒光りする瓦屋根は私にも懐かしい風景だ。母が倒れる前、薬局近くで火事があった。私は見物しようと城趾の石段を上って静勝寺境内に入ると、下界の火事場騒ぎをよそに静まり返っていた。その時の不思議な静寂を城趾を見上げながら思い出した。

稲付城は太田道灌が建てた。城の下は空掘りが巡らされていたが、今は痕跡すらない。郷土史には先に詣った亀池弁財天の亀池は稲付城の掘の跡だとある。人工の掘ではなく、その一帯にあった沼地を掘として利用したようだ。江戸時代の伝記には、沼地に大蛇が住んで旅人を困らせたとある。城趾の静勝寺は城が不要になった江戸時代に太田氏によって建立された。境内には太田道灌の木像を安置する道灌堂がある。

駅前の三菱銀行に寄り、振込用に少し金を入れた。いつもながら自転車操業が続く。
その後、赤羽駅高架下のアルカードへ行った。以前大きなインテリアの店があったが、今はペットショップに改装中だ。母は子犬や子猫たちに会えると3月中旬の開店を楽しみにしている。
ビバホームで買い物をして、裏口から出ようとすると、若い柴犬が嬉しそうに店内に入って来た。
「ダメダメ。カートに乗らないとお店には入れませんよ。」後ろからおばあさんが息を切らして追いかけて来た。「この子はこちらで買ったので、こちらへ来るといつも興奮して困ります。」おばあさんは柴犬を捕まえながら母に話した。どうやら、柴犬はペットショップを自分の故郷だと思っているようだ。しかし、そのペットショップは隣の大型店に併合されるので今は無い。「故郷がなくなって可愛そうね。」母はカートに乗せられた柴犬に話しかけていた。

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