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2008年3月12日 (水)

桐ヶ丘団地の桜の古木は太い枝から剪定された。08年3月12日

何となく暖かいと予想してセーターだけで外へ出ると風が冷たかった。今の季節は着る物に苦労する。引っ返して着替えるのは面倒なので、がむしゃらに車椅子を押して身体を温めた。緑道公園辺りへ来ると、少し背中が汗ばみホッとした。仕事が本番に入った今、風邪だけはひきたくない。

青空に薄く靄がかかり日射しは弱いが、自然公園の石垣には昨日の熱気が残っている。石垣の隙間でまどろんでいる太った雌の青トカゲを2匹見つけた。視線が合うと、トカゲは眠そうな目を2,3度つぶった。この何にも考えていないノー天気な顔に出会うと、気分が和む。

公園の人出は少なく、静かな散歩だった。
古民家前の田圃ではボランティアで管理している松下さんがあぜ道の補強をしていた。腰を曲げての作業が多いのに疲れは見えない。80近いのに大変なエネルギーだ。土手の上から挨拶すると、「近々、田圃に水を張るよ。」と元気な声が返ってきた。この田圃は園内の落ち葉で作った堆肥だけを使い、化学肥料は一切使わない。それでも稲はよく実る。

古民家の前庭で母に輪投げをさせて、帰路に着いた。行きがけに確認を忘れていた辛夷を見上げると、白く開きかけていた。あと三日ほどで満開になりそうだ。今日はどこにも予定はなく、桐ヶ丘生協で買い物をして帰ることにした。

桐ヶ丘の北中の取り壊しが終わり静かなので、久しぶりに都営桐ヶ丘団地を抜けて帰ることにした。区民事務所分室から右折して北中学校裏の公園脇を行くのがいつものコースだ。しかし、以前の鬱蒼とした雰囲気は消えて、北中構内の数十本の大木は総て切り倒されていた。去年まで、猛暑の夏は北中裏の冷たい石垣に寄りかかり休んでいたが、今年はできそうにない。石垣上の広漠とした空き地が寂しく、見ないように歩いた。

団地内に入ると、敷地の隅から隅まで総ての樹木がばっさりと剪定され、寒々とした風景に変わっていた。殊に、桜の古木が容赦なく太い枝から切り落とされているのは無念だった。これが回復するには、4,5年はかかる。去年見た桐ヶ丘の見事な桜が、母にとって見納めになってしまったようだ。
「桜が咲いても、このコースは通らないよ。」
母に言うと、「仕方がないね。」と頷いた。

この国では絶えず作り替える事で、国策業者も族議員も利益を得ている。50年も100年も同じ風景を保つヨーロッパの古都の英知を慾惚けの彼らに望んでも無理なことだ。北中は2012年に新しく建て変わる。この壮大な無駄遣いは果てしなく続きそうだ。

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