花木ミツバカイドウの名を始めて知った。08年3月26日
東京北社会保険病院下の桜並木は7分咲きになった。私はこのくらいの咲き頃が好きだ。クヌギの新芽は大きく膨らみ、冬の間、冷たい風から守っていた枯れ葉は役目を終えて散り始めた。春の日射しの中をハラハラと舞う枯れ葉は心を打つ。
緑道公園脇の墓地に、以前から気になっている花木がある。高さは3メートル程で、今の季節、白い花を軽やかにまとっている。今日、NHKを見ていると、それに似た花木が出て来て「ズミ」と呼ばれていた。インターネット検索してみると、墓地の花木は間違いなくズミだった。別名はミツバカイドウ。秋には1センチ程のリンゴに似た酸っぱい実をつける。ズミは酸実からきている、と説明してあった。それは墓の主が好きだった花木なのだろう。遺族の優しさが忍ばれる。
車椅子の母は疲労感が強く、無口だった。寝不足とか、風邪気味とか、原因が分かっていれば心配はしないが、漠然とした疲労感は打つ手がない。昨日から、母は日付を間違えてばかりいる。老いが進んだのだろう。今は一進一退だが、夏になれば急速に衰える。これから少しずつ覚悟を決めて行こう。肉親を見送る喪失感は何度味わっても慣れない。しかし、辛さに捕われていたら自分自身の人生もなくしてしまう。老後に必要なのは、大切なものを失う覚悟のようだ。
本の仕事が中断している今、Tシャツのデザインを考えている。先月、Tシャツのイベント事務局から参加依頼が来て、何となく受けてしまった。その後、本のことで振り回されて忘れていたら、締め切り間際だ、と事務局から連絡が入った。依頼が来た時は煩わしく思ったが、今は、受けおいて良かったと思っている。絵の世界は本当に気分が良い。今夜中に仕上げ、CDに入れて明日郵送する。
昨日、JR岡山駅ホームで列車に突き落とされた公務員がいたが、実に気の毒なことだ。私は日頃、突き落とされないように、ホームでは線路際に立たないようにしている。これは、父が闇金に取り立てを受けた時からの習性である。ショックで倒れた父に代わって闇金は私に猛烈な脅しをかけて来た。私は対応しているうちに、いつの間にか、そのような習性を身に付けてしまった。
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