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2008年4月 1日 (火)

春爛漫。一人者男女の差異。08年3月30日

31日
寒い雨の中、散歩へ出た。濡れた新緑を背景に満開の桜が実に美しい。このような寒い雨の日、ビニールテントを張って炬燵をしつらえ、湯豆腐をつつきながら花見をしたらさぞや楽しいことだろう。
自然公園は静かだった。園の係に聞くと、来園者は私たちだけだった。公園の湿地にはカルガモのつがいがいた。近づいても逃げないところを見ると、去年、ここで孵化した若鳥のようだ。去年の営巣場所の蒲の茂みは掘り返され今はない。安全なのは池の小島だが、立ち木が多くて彼らの好みではない。つがいは他の営巣場所を探してしばらく園内を飛び回っていたが、やがて飛び去った。これで雛が猫やカラスにやられないかとの、愛鳥家達の心配は消えた。

4月1日
昨日の氷雨は去って朝から抜けるような晴天。風は強いが昨日の冷気で花が締まり、心配した程に桜は散らない。好天にもかかわらず自然公園は今日も閑散としていた。老人達は雨だけでなく風にも弱い。
公園はイヌコリヤナギの新緑が美しい。散歩コースの風景は日替わりで美しく変化する。母の体調はやや回復基調で、今日はいつもの距離を歩いてくれた。素晴らしい季節が母に命を与えてくれたのだろう。だから、1日でも散歩を休むのはもったいない。
本の仕事は来週から再開する。それまで、一心不乱に絵を描いている。絵描きは絵を描いている時が一番楽しい。

NHKの夕方番組で「孤人社会」と称して一人者を取り上げていた。
この「孤人社会」の造語は字面が悪い。私は一瞬「狐人社会」と読んで、キツネ人とは何だ、と思ってしまった。本のテーマに関係あるので一応番組を見ているが、登場する一人者たちと私が調査した一人者たちとはかなり違う。番組風景は豊かなのに寂しい。構成上の問題だろうが、登場者たちに生き生き感が少なく、ただ死を待っているだけに見えた。

ところで私の一人者調査だが、調査前、男女差はないだろうと考えていた。しかし、実際に一人者と話してみると大きく違う。一人者女性たちが生活をにぎやかに謳歌しているのに反し、一人者男たちは寂しさも自由も現実のまま静かに受け入れている。この違いはどこから来ているのか興味深い。

熟年離婚については、男性の方が圧倒的に恐れている。事前に、その理由を家事能力不足と考えていたが、それは違っていた。多くの既婚男たちは、もし一人になったら料理や家事全般は努力してこなすと答えている。彼らが恐れる大きな理由は一人にされる寂しさだ。だから、すでに愛人がいる者の答えはまったく逆になった。

荒っぽい結論だが、熟年が一人者へ至る過程で、女性は実利を重視し、男は夢の中に生きているように見える。それらが端的に現われているのが芸能人の離婚会見だ。一人になった女性はサバサバと離婚を語り、男性は苦渋を滲ませる。

私自身は苦渋や孤独は良いものだと思っている。苦渋や寂しさは感性を研ぎ澄まし、芸術を産み出す大きな力になるからだ。

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