友達の能力を知るのが、人生を楽しくする秘訣だ。08年4月16日
15日
好天で暖かい散歩だ。自然公園で久しぶりにKさんに会った。奥さんの腕骨折の回復が遅れ、今もKさんの家事負担は重い。
「始めは洗濯機の使い方も分かりませんでしたが、最近はご飯を上手に炊けるようになりました。」
Kさんは楽しそうに話した。80歳を過ぎて、今までやったことがない家事をこなすのは大変だろう。しかし、老人でも必要となれば何とかこなせるものだ。今は栄養バランスも良く、Kさんの表情は明るかった。
Kさんだけでなく、多くの男にとって家事は難題の一つだ。夫が熟年離婚を恐れる理由は家事と仕事の両立の大変さと思われているほどだ。
先日記入したが、熟年離婚に関して、夫の在職中と退職後では理由が微妙に違う。私の調査では定年退職後の男たちの多くは家事は努力でこなせると思っている。男が恐れるのは妻に去られた後の孤独感だ。被介護はお金で解決するが、寂しさは努力で補えなえず、夫が熟年離婚を恐れる大きな要素になっている。
男たちが孤独になりがちなのは地域社会に溶け込むのが不得手な所為だ。自然公園を訪れる老人たちを観察していると、その一因が見えて来る。たとえば、男たちの殆どが一人で散歩をしているのに、女性は必ず数人連れ立って散歩している。言い方は悪いが、女性は群れたがり、男は一人で行動しようとする。その男の生き方が、老後を孤独にして行くのかもしれない。
散歩も旅行も遊びも一人が好きなのは私も同じで、老後は孤独になりそうだ。そこで大切なのは友達だ。しかし、遊び相手、困った時に助けてくれる人、愚痴を聞いてくれる人、と友達は色々いる。友人関係で人それぞれに得手不得手があることを見極めないと不信感が生まれる。遊び友達に仕事の助力を求めても巧く行かない。同様に、真面目な堅物の友達と遊んでも楽しくない。友達それぞれの能力を認め尊重し、使い分けるのは人生を楽しくする秘訣だろう。
散歩帰り、買い物へ出ようと思ったが、財布を忘れていたので、真っすぐに帰った。たまにはシンプルな散歩も良いものだ。
16日
朝早く母の眼科の定期受診に東京北社会保険病院へ行ったが、受診日を間違えていた。最近、そのように間違いが多い。すぐに、いつもの散歩コースに変更して自然公園へ行って、帰りは駅前の銀行へ寄った。入り口近くに母を待たせ、2階の窓口への階段を上って行くと、踊り場で年寄りが不用心に大量の札束をバックに詰めていた。犯罪を誘発しかねない行為で、悪い奴が見たら、ひったくりをしたくなるだろう。
窓口は空いていて、10分程で金を下ろせた。僅かな額でもお金があると気分がいい。その後、赤羽会館6階の赤羽地域包括支援センターへタクシー券を受け取りに行った。両膝を人工関節にしている母は3級の障害者で、1年にタクシー券3万円分が出る。しかし、この4年間一度も使った事はない。使わなくても貰うのは、今年も元気でいるように母を励ます為だ。
帰りに、赤羽地域包括支援センターの車椅子用トイレを母に使わせた。役所の目があるせいか、業者の掃除は隅々まで綺麗に行き届き、気持ち良いと母は喜んでいた。
帰りに、不足していた薬と野菜を買った。薬は母の健康維持用で、このおかげで母の医療費は少ない。今、医療費と健康保険のことが大問題になっているが、国が予防医学に力をそそげば、老人の生活の質が上がり医療費も押さえられる。
帰宅は1時を過ぎていた。とても空腹で、先日博多の兄が送ってくれた「鶴の子」を腹おさえに食べた。これはマシュマロに黄身に似た餡を詰めた菓子で、子供の頃からの好物だ。
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