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2008年4月18日 (金)

雨の散歩。08年4月18日

17日
午前中の母の散歩を休み、上野歯科医院へ歯のクリーニングへ行った。
通常歯の歯肉は健康だが、右下親知らずの歯周ポケットが深い。それで炎症を起こしムズムズすることがある。診断では上下の親知らずの噛み合わせは機能しているので、このまま温存治療することになった。私の口は大きく親知らずは正常に生えてくれたようだ。歯石の沈着はジンククロライド配合のリステリンを使うようになってから殆どない。おかげで、歯石クリーニングは簡単に済んだ。

帰りに駅前のアピレ地下食品市場で、北海道産のチカを買った。シシャモの親戚で大きさも同じくらいの姿の良い小魚である。唐揚げにして南蛮漬けが一般的だが、私は塩焼きが好みだ。身と皮の食感は鮎に似ていて、皮をこんがりと焼くと品よく実に美味い。買い物を済ませると12時半を過ぎていた。歩いて帰ると昼食が遅れるので埼京線で帰った。

18日
朝から激しい風雨。今日は母の内科診察日で9時前に家を出た。空を雲が激しく流れるが雨は小降りだ。新河岸川は海のように波立っている。雨に濡れたピンクと白のハナミズキが清々しい。

風雨のおかげで生協浮間診療所は空いていた。待合室のアエラを読み始めるとすぐに母は呼ばれた。老練な藤沼医師の診察にはいつも感心させられる。決して深刻な事は言わず、明るくのんびりとした口調が母を安堵させる。
「先生にお会いしますと、いつも気持ちがスーッとします。」
嬉しそうに礼を言う母に、医師は「そうですか。」とほがらかに笑った。病気を治すだけが医師の仕事ではない。決して治せない老いに対しては医師の大らかな対応が一番の薬になる。

時間が早いので、自然公園へ向かった。桜並木の地面の、赤い花軸に覆われたライトレッドの柔らかな色調が美しい。自然公園に着く頃、カッパのフードを雨が激しく音を立てて打ち始めた。
「自然公園の空気が一番の薬。」
雨に洗われた大気を、母は気持ち良さそうに何度も深呼吸をした。足元のクローバーの葉の水滴が水晶のように光る。雨の日は虫は上空を飛ぶのか、イヌコリヤナギの上を今年始めてのツバメが数羽飛び交っていた。この風景は、懐かしく心に染み入る。

古民家へ寄ると、今日始めてのお客さんだと係が言った。一般には敬遠されているが、私も母も雨の散歩が好きだ。火の入ったかまどの横に腰を下ろし、雨に煙る外を眺めた。濡れた鯉のぼりが重そうに揺れている。雨音と、時折、かまどで弾ける薪。静かに過ぎて行くこの時空間は、たとえようがないくらい素晴らしい。

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