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2008年4月 8日 (火)

母は元気を取り戻した。08年4月8日

7日お昼〜
往診の医師は昼前に訪れた。
「それ程悪いとは思えませんが。」
診察後、医師は笑顔で言った。母は怪訝そうだったが、それは正しい診断かもしれない。母は自己暗示に罹りやすく、疲労感、吐き気、腹部膨満感、などの症状が心理的に増幅され、ひどい状態へ追いつめられたのだろう。夕刻、私は銀座の版元で打ち合わせを予定している。そのために、母には回復してもらう必要がある。私は医師の言葉を信じるのが得策と思った。
「まったくの健康体で、何処も悪くないよ。」
繰り返し話すと母は納得し、少しずつ元気になった。

早い夕食後、母をベットに就かせて、午後5時に家を出て銀座に6時に着いた。
9月に個展をする銀座4丁目のギャラリー・オカベへ寄り、担当のKさんと個展の概要を詰めた。それから版元の法研へ向かい、担当編集に新しいライターのSさんを紹介された。求められた情報をSさんへ提供すれば本にまとめてくれる。だから以前のような苦労はない。会議室でざっと新しい企画書に目を通し、その後、編集者を交え近くの店で飲んだ。母が回復したことに煩わしい仕事からの開放感が加わり、生ビールは美味く久しぶりに酔いが早く回った。

別れた後、有楽町駅前のビックカメラで電池を買った。埼京線北赤羽駅には10時少し前に着いた。駅前のスーパーライフで明朝の味噌汁の具にする水菜となめこを買った。夜遅くのスーパーは仕事帰りの一人者男が多く、不思議な安堵感に満ちている。人は生活に対峙する時、人間性を取り戻すのかもしれない。10時に帰宅すると、母は死んだように眠っていた。

8日
朝5時、強い雨音で目覚めた。母の様子を見に行くと、昨夜は久しぶりに熟睡できたと笑顔を見せた。今までの不調は睡眠不足が影響しているのかもしれない。これまで、母は睡眠導入剤を飲んでも1時間ほどしか眠られず、朝までウトウトするだけの日が続いていた。

強い風雨の中、母を散歩へ連れ出した。緑道公園も自然公園も雨に洗われた新緑が美しい。
「とても気持ちのいい空気ね。」
母は感に堪えないように深呼吸していた。この平穏がいつまで続くか分からないが、とりあえず安堵した。これから、本だけでなく、9月の個展へ向けて、ハードな日々が続く。そのために母の体調は絶対に悪化して欲しくない。

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