久しぶりの好天。08年5月15日
昨日は寒い雨の中、自然公園へ出かけた。楽しみにしていた田植えは雨で中止で静かだった。昔の学校なら、寒い雨でも決行した。今は、生徒に風邪を引かせると父母の抗議が大変なので、止めたのだろう。
肌寒いので、古民家の土間で、母にかまどの火をあたらせると、くべてある合板の煙りに咳き込んだ。
「合板の板切れは化学物質が多いから、煙りの質が悪いんですね。」
係のIさんが、合板の端材は出入りのお客さんが持ち込んだと謝っていた。自然の薪の煙りなら母が咳き込むことはない。有害化学物質を含むこの煙りは、茅葺きの防虫効果が強いかもしれない。
最近、母は更に食欲が落ちて、僅かな食事でもすぐに吐き気を催す。吐き気が起きたら気持ちを落ち着かせ、ナウゼリンを飲ませる。最近は更に腕の吐き気止めのツボを押すことにしている。この指圧は若干効果があるようだ。
本の方は、編集方針が定まらず、たえず振り回されている。昨日、編集部の意向に添った原稿を提出した。もし、それにダメが出るなら、完全撤退を決意したが良いようだ。絵に集中しないと生き残れない厳しい状況なのに、こんなあやふやなものにエネルギーを取られたくない。仮にダメ出しが出なくても、これから先、クレームがつくことは大いに予想される。今回、半年以上も物書きの世界を体験し、ライターをしている知人たちが、おしなべて性格が暗い訳がとてもよく分かった。
対して、絵の世界は明るく、陰湿なイジメめいたことはほとんどない。本日、カレンダーのプレゼンのことで、デザイン会社のディレクターとデザイナーが訪ねて来た。彼らとは初対面だが、冗談が軽やかに通じ実に楽しい。やはり私は、文字の世界より絵の方が性格が合っている、
今日は好天だが、母の散歩は休んだ。それでも食材の買い物は欠かせず、久しぶりの青空を見上げながら外出した。桜並木から緑道公園を一人で歩いていると、何となく母を感じる。人は終わりが近づくと、馴染んだ場所に魂の一部が移って行くのかもしれない。
先日母に、死んだら遺灰を好きな場所にばらまいてやる、と話すと、とても喜んでいた。しかし、実際は法規制があり無闇矢鱈に散骨はできない。散骨などしなくても、ゆかりの場所で故人を感じるならそれで十分だ。
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