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2008年5月25日 (日)

母は口が悪い間は元気だ。08年5月25日

毎朝、母が車椅子に座るまでは介添えするが、足乗せと安全ベルト装着は自分でセットさせている。最近、それも手伝ってくれと訴えることが増えた。「時間がかかっても自分でやりな。」と突き放すが、それが母のストレスになっては逆効果だ。今の様子では、総てを手伝う時期は遠くなさそうだ。

先日のペイクリニックの朝、予約時間に遅れるから装着を手伝え、と母は言った。十分にゆとりがあるから大丈夫、と説明するが、私が予約時間を間違えていると言って聞かない。言い合っていると、出勤する、お隣のご主人が挨拶した。「少し惚けちゃって、馬鹿なことばかり言いますので。」と、言い訳すると、「その馬鹿の子供は誰。」と傍らから言い返した。お隣は笑いながら「いつもお元気ですね。」と出かけて行った。
内心、母が口が悪いのは気力がある証拠と安堵している。「いつも、世話ばかりかけてごめんね。」と妙に優しくなるとかえって心配になる。

今朝は雨の中、自然公園へ散歩へ出た。以前は雨の中でも雨具をつけて歩行リハビリをさせていたが、最近は疲れさせるので止めている。
先の5月16日、生協浮間診療所でパルスオキシメーターで母の血中酸素飽和度をはかると89だった。それは酸素吸入を検討する段階で、いつも明るい藤沼医師が少し心配そうだった。その一週間後の23日は91とやや改善したが、あと2ポイント増やさないとまずいと言われた。91とは、健康体の若者が苦しくなるまで息を止めた時の数値だ。だから、母の大変さは相当なものだ。殊に、夕暮れになると辛いようで、殆ど言葉が出なくなる。あと2週間で今の治療の結果が出る。思わしくなかったら、更に強い治療へ入る。

雨の公園は誰もいない。母に、歩く代わりに大きな声を出させた。声を出せば呼吸が活発になり酸素飽和度が高まる。母は「1、2、3、・・・イ、ロ、ハ、ニ、・・・」と大声を出していたが、時折「バ、カ、ま、さ、き・・」と間に入れた。誰もいないとは言え、さすがに恥ずかしい。しかし、声出しは効果がある。終わると気分が良くなったと母は喜んでいた。酸素飽和度が増しただけでなく、悪口でストレスが取れたようだ。

雨の静かな自然公園はとても安らぐ。
「いつも雨の日には、卒業した人達が訪ねて来ているように感じるね。」と、母は遊水池を覆う深い樹木を眺めながら言った。自然公園では、常連が姿を見せなくなることを卒業したと言う。その卒業生たちの魂は、静かな自然公園へ戻って来るのだろう。

今、公園のウグイスカグラは赤い実を沢山付けている。今日も数粒摘んで母の口へ放り込んだ。「とても美味しい。今年も食べることができたね。」と母は喜んでいた。

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