« 電動ベットになれば、母は寝たっきりへ一直線だ。08年5月2日 | トップページ | 笑いと夢は、人を救う。08年5月5日 »

2008年5月 3日 (土)

滅入っている時、笑いは救ってくれる。08年5月3日

イミダゾールペプチドの記述は9月26日です。

--------------------------------------
母のベットに厚ベニヤを15度の角度で置いたので、母は起きるのが少しだけ楽になった。しかし今朝も、母は重い疲労を訴えた。足はふらつき、寝返りは打てず、手は震えてお茶碗を落しそうになる。母はショックで表情が暗くなった。こんな時は散歩に連れ出すのが一番の薬だ。朝から雨だが、朝食後、散歩に行こうと母を誘った。
「自然公園は行きたいけど、こんなに疲れていては無理。外で具合が悪くなったら、みんなに迷惑かけるから。」と、母は今日は寝て過ごすと言った。
「寝ていても疲労は治らないし、寝たっきりに近づくだけだ。それより思い切り散歩に出て、仮に無理をして死んだとしてもかまわない。新緑の中、車椅子の上で死ねるなら最高の生き方だ。」
無茶なことを言ってしまったと思ったが、母は「そうだね。車椅子で死ねたら良いね。」と意欲が湧いたようだ。疲労困憊していても、いつものように自然公園へ出かけるのが、私も母も、生き生きした人生だと思っている。

カッパで隠すので、寝間着に半天を着せただけで車椅子に乗せた。外に連れ出すと細かい雨が顔に当たった。「外は空気が良いね。」と母は喜んだ。
雨の自然公園は静かだった。集まって来た顔見知りのスズメ達に餌を撒くと、嬉しそうにプチプチとついばんだ。母はそれを可愛いと笑顔で眺めていた。

管理棟の係員と挨拶を交わし、古民家へ寄った。前庭に集まっていた顔見知りの野菜作りのグループが母に声をかけた。皆に会うと母に笑顔が出て、少し元気になった。古民家の土間に車椅子を乗り入れ、「さあ、我が家に帰ったよ。」と言うと、母は更に嬉しそうに笑った。

帰り道、母は以前のように色々昔話を話した。
11時に帰宅すると姉が来ていたので、歩けない母を任せた。
姉は母の冬物の衣類の整理に来た。母はベットに横になったまま姉の作業を見ていた。
「見張っていないで眠りなよ。」と母に言うと「さぼらないように見とっとでしょ。」と姉が笑い、母もつられて笑った。
「マーも晃子も、優しくて嬉しいね。」
母が言うと、「そげんこと、言わんでも分かっと。」と姉が久留米なまりで切り返した。姉は宮崎育ちだが、母との会話は久留米なまりになる。母の身体は口ほどに元気ではないし、疲労感は少しも取れていない。しかし、皆滅入っていただけに、母の笑顔には本当に救われた。

|

« 電動ベットになれば、母は寝たっきりへ一直線だ。08年5月2日 | トップページ | 笑いと夢は、人を救う。08年5月5日 »