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2008年6月21日 (土)

食品売り場は生命感が満ち、元気になれる。08年6月21日

曇りとの予報を信じ、野球帽で散歩へ出た。しかし、途中から薄日が差して、耳から首筋が暑い。やはり、いつものパナマ帽にすれば良かったと後悔した。
今朝母は、息苦しいから窓を開けてくれと訴えていたが、自然公園に着くと酸素が濃いと喜んでいた。
公園には、朝の雨に出遅れた老人達が次々とやって来た。見慣れた顔ぶれといつものように挨拶を交わす。名前も、何処に住んでいるかも知らない人達だが、疑似家族のような安らぎを覚える。

古民家で休んだ。座敷では若いお母さんが、3歳程の男の子と赤ちゃんを遊ばせていた。
「帰りに、お茄子やキュウリを見ましょうね。」
母親が話しかけるのに、男の子の意味不明の返事があどけない。
「あれくらいの頃が、一番楽しかった。」
一緒に眺めていた母がつぶやいた。私には遠過ぎて記憶にないが、親子の会話を聞いていると不思議に懐かしい。若い母親は赤ちゃんをオンブして、男の子の手を引き、庭の家庭菜園を見物に行った。家庭菜園の野菜は、定期的に古民家で開催される親子昔生活体験に供される。

帰りは気温が上がり蒸し暑く、ようやく夏らしくなった。
緑道公園で、最近挨拶を交わすようになったおばあさんと会った。
「娘には人に食べ物を上げるんじゃない、って叱られるんだけど、ごめんね。」
と、おばあさんはチョコレート菓子を母に手渡した。
「いつも、ありがとうございます。貴女のお顔をみますと嬉しくなります。」
と言った母の言葉は拙いと思った。彼女の顔には唇から頬へ大きな手術跡がある。
「いえ、もう開き直って、人目に晒すようにしています。」と、彼女は悪意には取らず笑って答えたが、「顔」のことは気にしている様子だった
通り過ぎてから「顔、って言ったのは拙いよ。」と、顔の手術跡を説明した。母は今まで気づかなかったと驚いていた。

帰宅して直ぐにシャワーを浴び、汗ばんだ衣服は洗濯した。
ベットの母は疲れで激しく咳こんでいた。そのような時は吐きやすいので、昼食前にナウゼリンを飲ませた。この吐き気止めは吐き気中枢を遮断するだけでなく、胃腸の動きを活発にして食欲を増進させる。

昼食後、味噌が切れている事に気づき、川向こうのライフへ買い物へ行った。
スーパーは午後の買い物客で混み合っていた。老いた母との二人暮らしの我が家から、この生命感溢れる空間へ来ると気分が晴れる。色とりどりに陳列された食物を物色する買い物客達。これほど本能に率直な光景は他にない。

味噌陳列棚に「フンドーキン醤油」の名を見つけた。それは九州で最大の醤油味噌メーカーで大分県の臼杵にある。その名が印象にあるのは、小学生の頃、国語教科書の随筆に登場したからだ。
・・・列車がその町に近づくと、真っ先に醤油醸造所の煙突が目に入った。煙突には「フンドーキン醤油」と大書され・・・と言った記述で、「フンドーキン醤油」の不思議な語呂が子供心に強く印象に残った。しかし、私の住んでいた日南では地元産一色で、そのメーカの製品を目にする事はなかった。

だから、実際に目にするのは初めてで、本当に在ったんだ、とその味噌を買ってしまった。
先程、味見をしたが、麦麹がたっぷりのやや甘口の味噌だ。明日から美味しい味噌汁が出来そうで楽しみにしている。

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