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2008年7月17日 (木)

介護を人任せにするのは、人生の大きな損失だ。08年7月17日

絵を描き始めて気分が乗って来たところでブザーが鳴った。良いことでブザーが鳴ることは殆どない。すぐに筆が乾かないように筆洗いに漬け、急いで母の部屋へ行くと粗相していた。

危ない箇所には新聞紙と尿漏れシートが敷いてあるので、大物を洗濯することは滅多にない。使い捨ての薄手ゴム手袋を装着して、汚れ物を新聞紙に包み込み、買い物袋へ押し込んで堅く密封。それから汚れを清浄して、寝間着類を塩素水に漬けて洗濯した。

緩下剤の量がまだ多すぎるのか、今日は二度目である。
「何度も厭なことをさせて、すまないね。」と、母は悄然としていた。
「仕方がない。緩下剤の調整をしたら、失敗しなくなるよ。」
と言ったが、この調整がはなはだ難しい。使っているサトラックは穏やかで使いやすい緩下剤だ。それを上皿天秤で0.1グラム単位で計っても、季節、体調、食物で効き目は大きく違う。老人は若者のように身体にゆとりがなく、僅かの違いで止まるか出過ぎる。
もし、食べることと出ることが正常だったら、老人介護の手間は半減する。しかし、正常な老人は皆無だろう。老人を介護することになれば、これは避けて通れない。

お昼に洗濯した寝間着は既に乾いていたので、それを着せた。今、干した寝間着は夜には乾く。幸い、今の住まいは洗濯物が良く乾く。

再び、絵に取りかかろうと時計を見ると1時間経過していた。20分程で片付けたつもりだが、意外に時間を食っていた。
再度、絵を描きながら、大人の下の世話を経験する人のパーセンテージはどのくらいだろうと考えた。私の知人の範囲では1割程だが、それを全人口に当てはめると更に低くなるだろう。意外に少ないのは、介護保険で、寝たっきりを施設に任せやすくなったからかもしれない。

親を早々と施設に預け、下の世話を経験することなく見送る家庭はある。
私見だが、親の下の世話は少なくとも数回は経験してから施設に預けるべきだと思っている。
「もう世話に疲れ果てました、よろしくお願いします。」と言う形式は大切だ。
介護を経験するのが良いか悪いか、軽々しく判断は出来ないが、人の終わりを肌で感じる機会を捨て、人任せにしては、人生の大きな損失だ。介護から学ぶことはとても多い。

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