蝉時雨熱い昭和が蘇る 08年7月21日
個展案内状用の絵は明日が締め切りなので、殆ど寝ないで描いている。猛烈に眠く、今朝は眠気で足元がふらつくので、カフェイン飲料を飲んだ。絵は何とか明日の昼までに仕上げる。それから、撮影してデータにし、夕方、銀座の画廊に届ける予定だ。
今まで、描く時間はたっぷりあったのに、このパターンを昔から繰り返している。子供の頃、夏休み宿題の夏休み帳、絵日記、自由課題と8月末の2日間でやっていた。三つ子の魂百までで、この性癖はこの歳になっても変わらない。
母の咳止めのリン酸コデインは2グラムを就寝前に飲むことになっている。しかし、2グラム飲ませると便秘傾向だけでなく、睡眠導入剤のレンドルミンとの相互作用が強まり幻覚が出る。それで、少しずつ減らして、今は0.8グラムを午後4時半に飲ませている。これで夜間の激しい咳発作が治まり、通じの影響も少なくなった。おかげで母は安眠でき、とても助かっている。医師がマンツーマンで対処してくれれば、更に的確な処置ができるだろう。しかし、それが可能な家庭は殆どなく、介護する家族の工夫が大切になる。
昨日は素晴らしい好天で、自然公園では蝉が気持ちよく鳴いていた。
テレビ報道では暑い暑いと繰り返しているが、今年の東京の夏はさほど厳しくない。石油高騰で、車が減った影響だろう。昨夜も、涼しすぎる程に冷たい風が、ベランダから玄関へ吹き抜けていた。これは上京した45年前の東京の夏に似ている。当時は日が落ちると急速に涼しくなって、毛布をかけて寝ていた。その涼しさは、九州の暑さと大きく違い、東京は北国だと実感した。
蝉時雨熱い昭和が蘇る
カッと日射しが照りつける散歩道を車椅子を押しながら、昔の句を思い出した。
昭和は何につけても熱い時代で、今のような倦怠感等殆どなかった。今朝の朝日朝刊1面で、トラック運転手が車中12泊の過酷な労働をしている、と報じていた。当時はそのような過酷さは殆どなく、もしあったとしても、それだけ働けば高額報酬が得られた。だから当時の"トラック野郎"たちはトラックに高い費用を払って過剰な装飾を施し、粋を競っていた。今思うと、あれは豊かな時代のゆとりだった。あの装飾が消えたあたりから、世の中が窮屈になったように感じる。
今、社会から労働の喜びが失われているのが、とても気になる。だから一層、熱い昭和を想い出してしまうのだろう。
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