写真日記更新、母は散歩へ出ると元気を取り戻す。08年7月5日
朝、母は粗相をした。始末をしていると、母はそのショックで、疲れたと寝込んでしまった。
「緩下剤の調整中だから仕方がないよ。そうやって気落ちすれば、ますます世話が大変になるんだから、しっかりしな。」
何度か強く言うと母は思い直し、ソロソロとゆっくり起き上がり、隣室の椅子に腰かけた。老人は気落ちをきっかけに衰弱して行く。だから、家族の励ましはとても重要になる。
朝食の頃には母は元気になり、朝食後、いつものように散歩へ出た。
住まい近くの環八と浮間通りの交差点で、人身事故が起きていた。救急車が間に合わなかったらしく、先に消防車が来て隊員が手当をしている。直ぐ傍らを北赤羽駅へ向かう人並みが横切るが、誰も立ち止まらない。救急隊員の間から横たわった被害者男性のピンクの帽子が見えた。様子から重症ではなさそうだ。傍らのパトカーから「トラックによる人身事故が発生しました。目撃された方は申し出下さい。」と放送していた。どうやらひき逃げのようだ。
母の車椅子を押して、御諏訪神社の坂にさしかかった頃、救急車の音が聞こえた。
御諏訪神社先のゴールデンのルイちゃんの家の前で、母が呼ぶと、開いた玄関からルイちゃんがニコニコして出て来た。犬は笑わないと思われそうだが、彼は本当に嬉しそうな顔で出て来る。大きな目を生き生きさせて、「今、家の中で遊んでいたんだよ。」と体全体で表現する。柵の間から鼻先を出した彼としばらく遊んで、「じゃーね。バイバイ。」と母が言うと、彼は素直に家の中へ戻って行った。母はルイちゃんに触れているうちに、朝のショックはすっかり消えてしまったようだ。
日射しが強く、午前中から30度を越したようだ。これから老人には厳しい季節になる。
自然公園の熱い石垣から顔を出しているトカゲ達は、お風呂でのぼせたように顔を紅潮させていた。野イバラの影に大きなヤモリがいたので、背中をなでたが逃げようとしない。石垣と同じ保護色なので、自分は見えないと思っているのか。それとも、夜行性の彼には日射しが眩し過ぎて、何も見えないのかもしれない。
管理棟前で、若者達がテントを設営していた。皆メタボ体質で体の動きが重い。私の頃の若者達は今のように太っている者は殆どいなかった。この分では10年後はみんな揃って成人病で、ますます医療保険の負担がふえそうだ。対して、自然公園の老人たちは太っていても筋肉質だ。育った時代が違うので、仕方がないが、今の状況は心配になる。
☆青の竜舌蘭の花の他18枚を写真日記に掲載した。
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