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2008年7月10日 (木)

徹夜組がいても、iPhoneはヒットしない予感がする。08年7月10日

どのニュースでも、明日発売のiPhone購入のために長蛇の列の徹夜組を写していた。CM等で情報を流さないで興味を持たせ、只で宣伝するのは、アップルらしい巧い宣伝戦略だ。

しかし、iPodほどは日本では売れない気がする。第一に、契約期間2年で20万ほどの維持費は高過ぎる。アップルへの上納金に加え、安いと思われている購入時の2万弱は単に頭金で、残りは2年かけて払わされるからだ。

タッチパネルによる入力は、不器用でのんびりした欧米ユーザーには好評だが、片手での親指入力が得意で、加えて画面に汚れが付くのを嫌う潔癖性の日本人には嫌われ、爪の長い女性が使えないのも問題だ。加えて絵文字が使えないのも不評を買うだろう。

一番の売りの、指を開いたり閉じたりして画面操作するのは目新しく楽しい。今までの技術の進化も見られる。しかし、片手操作が難しくては実用的でない。この程度ならすぐに他社に追随され陳腐になる。むしろ、片手操作が確実にできる、ボタンあるいはレバーを設けるのが道具の王道だと思う。

画面の大きさと美しさが売りでも、テレビ放送(ワンセグ)非対応では面白さを半減させる。インターネットと購入動画とゲームだけでは一般ユーザーは満足しない。結局は、熱狂的なマニアや、ゆとりのある若者には受け入れられても、一般ユーザーは購入寸前に二の足を踏む。

iPhoneを開発したアップルの環境を羨望している日本の技術者は多い。iPod出現の時も、それ以前にソニーが同様のシステムと機種を開発しながら、ソニーミュージックに配慮して撤退した経緯がある。アイデアがあっても、実現の道が閉ざされているのが日本の現状だ。

しかし、この製品が黒船になれば、日本メーカーは目覚め、新製品が続々と生まれるだろう。
これで電話会社主導の態勢が大きく変化するのは確実だ。そうなれば、テレビを買うように自由に機種を選んで使える時代が来て、メーカーのアイデアは百花繚乱し、とんでもなく面白い機種が生まれそうだ。

アップルの理想を追う思想は素晴らしい。しかし、最近はユーザーに思想を押し付けているようで鼻につく。私は始めからのMacユーザーだが、最近の製品には疑問が多い。一番腹立たしいのは、今使っているOS-10が、OS-9まで使えた画像処理ソフトのホトショップやイラストレーターの旧バージョンが使えないことだ。古いプリンターもスキャナーも使えない。それで総て買い足さねばならず大変な出費になってしまった。
最近のアップルはウインドウズユーザーを取り込みたいのか、OS-10ではMacらしさを捨て、ウインドウズにすり寄っているように思えてならない。

たまに、古いOS-9を使うことがある。音はうるさく、画面も野暮ったい。しかし、実直にサクサク仕事をしてくれる。問題が起きても、殆ど自分で修復出来るのも良い。何故、この実直でシンプルな機能を更にスピードアップし、プログなどのインターネット機能に対応させる改良をしなかったのか、マックユーザーの多くが疑問を持っている。
私がOS-10を買わざろうを得なかったのは、OS-9がブログに対応していなかったからだ。

最近の一連のMac製品への評論はどれも賛辞ばかりが目立ち、結局はソフトへ多大の出費を負わされる現実が欠如している。このアメリカ企業の巧みな戦術は、戦後、大豆や小麦の自由化を迫り、日本の生産農家を壊滅させて、次は禁輸等の脅しをかけた、かってのアメリカ外交のやり口を彷彿させる。Macは好きだが、むざむざアメリカの文化侵略にはまりたくない。Macは日本が携帯先進国である事を忘れているようだ。

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