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2008年8月24日 (日)

誕生日前日、母は香典の前払いをしてもらった。08年8月24日

昨日、私宛に現金書留が届いた。送り主は母旧知のおばあさんからだ。一瞬、まずいものではとの予感。慌てて封を切ると予感通り、お悔やみの手紙と現金が入っていた。

手紙には、私の遠縁の者から母が亡くなった、と聞いて慌てて香典を送った、とあった。すぐに母に事情を話してから、彼女に電話した。
母の健在を伝えると、彼女は「失礼な事をしてしまい、そそっかしくて本当に申し訳ありません。」と平謝りに謝った。だが、私はそれくらいの間違いにはまったく驚かない。自然公園では、1週間も顔を見せない老人が死んだ事にされるのは日常茶飯事だ。
「まったく、悪意に取っていませんので、気にしないで下さい。」と彼女に伝え、母と電話を代わった。

「あら、私お化けなのよ。」と、母はおどけた。
「私が死んだ後、貴女が、きちんと礼を尽くされる方と分かっただけで、とても嬉しい。頂いたお金は、少し早いお香典として有り難く頂きます。だから、本当に死んだ時はいりませんよ。」と、母は久しぶりの彼女との会話が弾んだ。彼女は東京下町育ちのさっぱりした性格で、母とは昔から気が合っていた。
電話の後、「死んでから香典を貰うより、生きている内の方が嬉しいだろう。」と、言うと、母は嬉しそうに頷いた。しかし、「どうして、私が死んだと言ったのだろうね。」と、遠縁の者の言動をいぶかった。

今日で、オリンピックの騒々しさから解放される。
昨日今日と涼しく、母はフラノのシャツに秋物のマフラーをして散歩へ出た。車椅子を押す身にはこの涼しさは助かる。緑道公園のイチョウも、自然公園のモミジも、枝先から色着き始めた。八月に色着きを見るのは初めてのことだ。
自然公園のジャブジャブ池の傍らで、常連3人が星野ジャパンのふがいなさを声高に喋っていた。「そうだそうだ。」と会話に加わりたいが、話しが長くなるので挨拶して通り過ぎた。

帰り道、公園歩道脇のトウネズミモチの傍らで、母95歳誕生日の記念写真を撮った。
シャッターを押しながら「昨日、殺されたんだから、二度と死なないよ。」と言うと、母は笑った。去年の誕生日も、そこで写真を撮って写真日記に掲載した。
草木の多い自然公園は更に涼しく、「気持ちが良いね。」と、母はしきりに繰り返していた。猛暑は厭だが、急に秋めくと行く夏が惜しくなる。

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