猛暑の中、オリンピック中継もまた暑苦しい。08年8月8日
日に二度は洗濯をする。猛暑の午後、ベランダに洗濯物を干していると、軒下に油蝉がとまってうるさく鳴いていた。今年は蝉が少ないと思っていたが、8月になってから増えた。夜の今も、下の遊歩道で蝉が鳴いている。
夜になっても蒸し暑く、身体がベタつく。テレビをつけるとオリンピックの開会式を延々とやっていて、これもまた暑苦しい。中国先人の文化は素晴らしいが、今は目先の利益ばかり考える矮小な人間が目立つ。
繰り返しTV画面に鳥の巣メインスタジアムが登場する。私にはスタジアムは鳥の巣ではなく、竹籠の灰皿に見える。殊に空撮のスタジアムは灰皿そのもので、灰と吸い殻の溜まる辺りがグランドになる。その灰皿に熱狂する中国人民と醒めた視線。この祭典は、その対立の序曲のようだ。
個展の準備に苦慮している。絵はボードに描いたものが多く、マットを切ってデッサン額に入れる。これが大変面倒な作業でうんざりする。予算が潤沢なら、絵の大きさとマットの余白寸法から額寸法を算出して高額なオーダー額を作ればそれですむ。しかし、安い定型額に何とか絵を収めなければならず、気が滅入る作業が続く。
母の体調は4寒3温とめまぐるしく変わる。今日調子が良くても、明日は声が出ない程に疲労困憊する。それでも、叱咤激励して散歩に連れ出すと、人が変わったように元気になる。炎天下でも美しい自然に五感で接すると、身体の機能が賦活して元気が湧き出るのだろう。しかし、帰宅するとぐったりしてベットに横になる。それでも、一日の中に生きている輝きが一瞬でもあるのは、とても素晴らしい。
そんな無茶は肉親だからできる。炎天下に連れ出して体調を悪化させても、私を非難する者はいない。だが介護施設なら、疲労困憊している老人は静かに休ませておくのが原則だ。休ませておけば急速に悪化はしないが、回復もしない。休息で回復するのは壮年までで、老人はすぐに筋力が低下して寝たっきりになる。生きている輝きを重視して早く弱るか、寝たっきりで長生きするか、選択はそれぞれの人生観による。
散歩だけではなく、食事も重要だ。母の場合、好き嫌いが多くて、私はいつも食事に苦慮している。最近は、毎日食べさせていたワイン漬けプルーンを嫌いになった。これは便通を整えるのに効能があり、食べなくなったせいで今日は通じがないと騒いでいた。それで、緩下剤を増やすことにしたが、適量が難しい。適量が決まるまでは、止まったり出過ぎたりと気が滅入る。
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